不妊治療を受ける病院選びと初診のときに気をつけることとは?

2018/6/13 記事改定日: 2018/7/25
記事改定回数:1回

前田 裕斗 先生

記事監修医師

国立成育医療研究センター フェロー

前田 裕斗 先生

「これから不妊治療を受けたいけれど、どうやって選べばいいんだろう。先生の知名度?実績?それとも・・・」と迷ったことはありませんか?この記事では、不妊治療の病院選びのポイントを3つご紹介します。また、初めて病院へ行くタイミングなどもアドバイスしていますので、ぜひ参考にしてくださいね。

不妊治療の病院選びのポイント

不妊治療の病院選びのポイントとして、以下の3つが挙げられます。

医師やクリニックの診療方針が合うかどうか

医師が根拠を提示しながら説明してくれるか、また、その内容に納得できるかはもちろん、治療を受ける人の話を親身に聞いてくれるかや、事情や希望をくみとってくれるかどうかを確認することが大切です。

また、長く治療を続けるためには信頼関係が大事なので、複数の治療方針を提示した上で、どの治療法を選択するかは治療を受ける人の意向に沿ってくれるかどうかも大切なポイントと言えます。

婦人科か、不妊治療専門のクリニックか

一般的な婦人科でも不妊治療を受けることができます。ただ、不妊治療専門のクリニックには知識や実績はもちろん、詳しい検査を受けることもできます。また、婦人科には妊娠中の女性も訪れるため、落ち着いた環境で治療に専念したい場合には、専門のクリニックを選んだほうがよいでしょう

病院の規模

総合病院や規模の大きいクリニックの場合、医師が複数名いるため、診察のたびに医師が変わる可能性があります。ひとりの医師に診てもらったほうが安心と思う場合は、担当医制の病院か、ひとりの医師が診てくれるクリニックを選ぶのがおすすめです。

ただし、体調に不安がある方や合併症がある方の場合は、ほかの診療科と連携して治療しなければならないこともあり得るため、総合病院に通った方がいい場合もあるでしょう。

通院しやすいかどうかも大切!

不妊治療は排卵日やホルモンの状態、あるいは卵胞の成長具合などによって通院日が変わります。このため、仕事や大事な予定よりも治療を優先させなければならないことも出てくるかもしれません。

このため、治療を始める段階から、急な予定変更を想定して通いやすい病院を選ぶのが大切です。自宅、もしくは会社から病院まで通いやすいかはもちろん、車で通う場合は駐車場の有無なども調べましょう。また、不妊治療は自己負担になる場合が多いので、費用も忘れずにチェックしてください。

不妊治療:初診のタイミングはいつ?

基本的に、不妊治療はいつから始めても問題ないといわれています。行ってみようかな・・・と思ったときに、クリニックを訪れましょう。ただし、初診のときに内診をする可能性もあるので、月経(生理)で出血している間は行くのを控えてください。

不妊治療は何歳までに始めればいい?

不妊治療に年齢制限はありません。しかし、女性は35歳を過ぎると妊娠率が下がり、流産率が上昇し始めます。また、不妊治療の成功率も年齢が高くなるほど成功率が下がることがわかっています。さらに、不妊治療を行った際に交付される自治体からの助成金にも年齢制限があり、多くの自治体では40~43歳以上の女性は対象外となります。
このため、不妊治療を始めるにはなるべく早く治療を開始することが望ましいと考えられています。妊娠を望んで問題なく性行為を行っていても半年以上妊娠に至らない場合には、病院を受診して適切な検査・治療を受けることをおすすめします。

不妊治療の病院の初診はパートナーと一緒に行くべき?

初診は女性だけで行っても、パートナーと一緒に行っても構いません。ただ、パートナーと一緒だと、その日のうちに精液検査まで受けられますし、その場で情報共有もできますので、安心して治療を進められると思います。もし、女性ひとりで行く場合は、早めに精液検査を受けるよう、パートナーに伝えてください。

初診時に聞かれることは?

初診時には、これまでの病歴や出産・流産歴などが確認されます。また、性周期を把握するために生理の周期や量、期間などが確認されます。
これらの情報は不妊症の診断を行う上で非常に重要なものですので、スムーズに答えられるよう、メモをしていくなどして準備しておくとよいでしょう。また、受診を決めた場合には、できるかぎり基礎体温を記録して初診時に医師に提供するとスムーズに検査などが行われます。

おわりに:不妊治療の病院選びは、実績はもちろん、通いやすさも大切

不妊治療は不定期で行われるだけでなく、長期間通い続ける可能性もあるため、実績だけでなく、通いやすいところを選ぶことが大切です。「不妊治療を始めようかなと思ったら、病院の情報を集め、できればパートナーと一緒に訪れてみましょう。

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