記事監修医師
前田 裕斗 先生
2018/6/11 記事改定日: 2019/10/21
記事改定回数:1回
記事監修医師
前田 裕斗 先生
子宮外妊娠(異所性妊娠)が起こる確率は、妊娠全体の1~2%と言われていますが、年齢や過去に子宮外妊娠を経験したことがあるなど、何らかの事情で起こる確率が高くなると言われています。
この記事では、子宮外妊娠が起こりやすい要因について、詳しく解説します。
40歳以上になると、子宮外妊娠(医学的には「異所性妊娠」と言います)が起こる確率が高くなります。
これは、妊娠した10代の女性と比べると約3倍違うとも言われています。
年齢以外に子宮外妊娠が起こる確率が高くなる要因として、以下のようなものがあります。
一般的に、子宮外妊娠が起こる確率は、全体で1~2%と言われています。このうち、最も多い子宮外妊娠は卵管で妊娠する「卵管妊娠」です。
そのほか、子宮外妊娠は着床する部位によって「卵巣妊娠」「頸管(けいかん)妊娠」「腹腔妊娠」に分類されます。
ただ、着床部位がはっきりしない場合や、子宮内外で同時に妊娠が起こることもあります。
前回の出産から5年以上経っている経産婦は、初産の女性よりも子宮外妊娠の確率が高くなると言われています。
子宮外妊娠はクラミジア感染症や子宮内膜症による卵管狭窄などによって発症率は上昇します。しかし、それらの病気がない人でも子宮外妊娠をすることもあり、誰にでも起こりうるものです。そのため、子宮外妊娠を予防したり、事前に予測するのは困難と考えられます。
子宮外妊娠はできるだけ早く発見し、適切な処置を取ることが大切です。早期発見のためには、妊娠検査薬で陽性反応が出たらできるだけ早く病院を受診して、正常妊娠であることを確認してもらうようにしましょう。
また、生理が一週間以上遅れているときは、放置せずに検査薬を試すことも大切です。
子宮外妊娠は誰でも発症する可能性があるものですが、特に年齢や過去の手術歴などによって発症する確率が高くなります。
子宮外妊娠を放置すると、最悪の場合、卵管破裂の恐れもあります。妊娠に気づいたら早めに産婦人科を訪問し、正常に妊娠しているかどうかを確認しましょう。