予防接種で熱が出るのは副反応?解熱剤を使ってもいいの?

2018/6/7

前田 裕斗 先生

記事監修医師

前田 裕斗 先生

予防接種は、生後2か月から始まりスケジュールを組むのがとても大変です。一度に複数の予防接種を受ける場合もあります。
まだまだ赤ちゃんの体も未熟で心配事の多い時期なのに、予防接種の副反応が出たりしたらとても不安になりますよね。今回は赤ちゃんが予防摂取を受けた後に起こる症状や対処法を解説します。

予防接種で熱が出るのは副反応?

副反応とは

予防接種を受けた後、発熱したり、注射したところが腫れたりするなどの症状が出る場合があります。これらの反応のうち、予防接種と関係のあるものを「副反応」と呼びます。

副反応の特徴

受ける予防接種により、副反応の出方が異なる場合がありますが、予防接種後24時間以内に37.5℃以上の発熱があることに加えて、「予防接種当日~翌日にかけて発熱の症状が出る」「2~3日程度で熱が下がる」「ほかの症状(咳や鼻水など)がない」などのような症状がある場合、副反応による発熱の可能性が高くなります。

発熱しやすい予防接種

乳児期
  • ヒブ
  • 肺炎球菌
1歳以降
  • MR(麻疹・風疹)
  • 日本脳炎

予防接種後の発熱は風邪とは違い、2日以内には熱が下がる場合が多いとされています。
しかし、予防接種後に起こる症状が発熱だけとは限らないので、予防接種後の数日間は赤ちゃんの体調に注意してあげましょう。

予防接種で熱が出たら、解熱剤の座薬を使ってもいい?

小児の発熱は生体の防御反応の一つで、発熱することにより、細菌やウイルスが体内で増殖することを防いでいるという考えもあります。そのため微熱程度であれば経過を見てもいいでしょう。しかし、38.5℃を超える高熱の場合は、体力を消耗するので、解熱剤を使って熱を下げることも必要になります。また、発熱時の水分補給も忘れずに行ってください。

解熱剤の種類

小児の解熱剤としてよく使用されているのは、「アセトアミノフィン製剤(商品名:アンヒバ®坐薬・アルピニー®坐薬・カロナール®シロップ・カロナール®細粒など)」です。この薬剤は効き目はおだやかですが、最も安全な解熱剤とされています。

アセトアミノフィン製剤

  • 非ピリン系解熱剤
  • 効き目:おだやか
  • 効果持続時間:約4時間(投薬後約30分後に体温が下がり始め、約2~3時間後に効き目が最大となる)
  • 使用回数:1日2~3回まで(6時間以上の間隔をあけて使用)

※けいれん止めの坐薬(商品名:ダイアップ)が処方されている場合は、30分ほどあけてから使用するようにしてください。(解熱剤の坐薬と同時に入れると、けいれん止めの効き目が悪くなるため。)

予防接種で熱が出たら、お風呂に入れないほうがいい?

予防接種後のお風呂は、熱がなければ入れても問題ありません。また、もし発熱している場合でも体調が良さそうであれば入浴しても構いません。体調が優れない場合は、温かいタオルで体をふくなど、その都度の赤ちゃんの体調を見て判断してください。また、入浴する際には、注射した部分は強くこすらないように気をつけることが大切です。

熱でこんな症状が見られたら病院へ

予防接種後に、まれに軽い風邪のような症状が起こることがあり、そのような場合、予防接種の副反応なのか病気なのか判断ができないことがあります。
予防接種の種類を問わず、副反応による発熱は数日間で症状がおさまる傾向があるので、発熱が3日以上続く場合には副反応以外の原因が疑われます。
予防接種後、赤ちゃんの熱がなかなか下がらないという場合には、医療機関を受診しましょう。

おわりに:心配なときにはすぐに病院へ

予防接種を受ける際には、スケジュールに余裕を持たせ、赤ちゃんの体調に変化がないか気をつけてあげることが大切になります。忙しいママにとっては大変でもありますが、大切な赤ちゃんのためにしっかりと予防接種をしていきましょう。また、38℃以上の高熱がある場合や、激しく泣いてやまないなど、心配な時はすぐにかかりつけの医療機関に相談してください。

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