耳鳴りに効果的な処方薬・市販薬・漢方薬を紹介!

2018/5/8

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

「キーン」「ザー」「ゴー」といった音が聞こえ続ける耳鳴り。慢性的な耳鳴りでお悩みの方は少なくありませんが、改善に効果のある薬にはどんなものがあるでしょうか?処方薬・市販薬・漢方薬を幅広くご紹介します。

耳鳴りの薬で処方されるのは?

耳鳴りの処方薬としては以下のものがあります。

アデノシン三リン酸二ナトリウム

アデホスやトリノシン®などが該当します。メニエール病など内耳の異常が原因のめまいに有効です。めまいの予防効果もあります。

イソソルビド製剤

イソバイド®などが該当します。メニエール病の治療でよく処方される薬で、内耳に蓄積された水分を移動させ排尿する作用で、耳鳴りを改善します。

ステロイド薬

プレドニン®などが該当します。前庭神経炎やメニエール病による耳鳴りに有効で、神経や内耳の炎症を緩和する効果があるとされます。

ビタミンB12製剤

メチコバール®などが該当します。ビタミンB12は神経細胞の修復を助ける作用があり、水溶性のため体内に蓄積しにくい点から、安全性にも優れていると言われます。

ニコチン酸アミド・パパベリン塩酸塩配合錠

ストミンA®配合錠が該当します。内耳の細胞の機能を修復するニコチン酸アミドと、内耳の血流を良くするパパベリン塩酸塩の作用により、神経や内耳の異常が原因の耳鳴りに有効です。

抗不安薬

抗不安薬には、自律神経の乱れによる耳鳴りを緩和する効果があるとされます。よく処方されるものとしては、持続効果が比較的長いロフラゼプ酸エチル(メイラックス®など)、比較的作用時間が短く頓服使用に適しているアルプラゾラム(ソラナックス®など)、即効性の高いクロチアゼパム(リーゼ®)が挙げられます。

耳鳴りに効果的な市販の薬は?

処方薬でご紹介した、ニコチン酸アミド・パパベリン塩酸塩配合錠(ストミンA®配合錠)と同じ成分が含まれる市販薬が、ナリピタン®です。ニコチン酸アミドとパパベリン塩酸塩だけでなくビタミンB群も配合されているので、耳鳴りだけでなく肩こりや吹き出物の改善にも効果があります。

耳鳴りに効果的な漢方薬は?

耳鳴りに効果的な漢方薬としては、以下のものがおすすめです。

苓桂朮甘湯

苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)は、耳の周辺や頭で滞っている水分の流れを整える作用があります。体力が中等度以下で慢性的なストレスを感じており、耳鳴りの他にめまいや立ちくらみ、頭痛を伴う方におすすめです。

八味地黄丸

八味地黄丸(はちみじおうがん)は、体力が中等度以下で冷え性の方におすすめです。耳鳴りだけでなく頻尿、腰痛を改善する効果もあるとされます。

当帰芍薬散

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は、血行不良からくる耳鳴りの改善に効果があり、虚弱体質で冷え性、貧血の方におすすめです。更年期障害による耳鳴りにも効果的とされます。

七物降下湯

七物降下湯(しちもつこうかとう)には血管を拡張する効果のある生薬が配合されているため、血圧を上昇させることで、耳鳴りを改善する効果が見込めます。体力中等度以下で疲労感があり、のぼせや肩こりが見られる方におすすめです。

おわりに:耳鳴りの薬は服用前に、医師や薬剤師に相談を

ご紹介したように、耳鳴りに効果的な薬にはさまざまな種類があります。原因や体質、症状によって適した薬は異なるので、医師や薬剤師にご相談の上、自分に合った薬をチョイスすることが大切です。

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