記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/4/27
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
耳鳴りは慢性化してしまうと、なかなか治らない厄介な症状でもあります。今回の記事では耳鳴りに効果を発揮するとされる漢方のうち、市販でおすすめのものをご紹介します。
耳鳴りに効果があるとされる漢方のうち、市販でおすすめのものは以下の通りです。
釣藤散(ちょうとうさん)も、耳鳴りに効果を発揮する漢方薬の一種です。血流障害で処方されることの多い漢方ですが、耳鳴りの原因の一つは血流の悪化なので、高血圧気味で耳鳴りの症状にお悩みの方には特に効果を発揮します。耳鳴り以外にも、頭痛やめまい、肩こり、ほてり、不安焦燥感などを改善する効果があると言われています。
漢方では、キーンという高音の耳鳴りは「陰虚(いんきょ:体内に水が足りない状態)」が原因と捉えます。具体的には、鼻炎などによって内耳や中耳が乾いてしまい、粘膜の潤いが減ったことによる炎症が原因で、耳鳴りが起こっていると考えます。
こういったキーンという耳鳴りに処方される漢方は、「柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」です。成分として入っている竜骨(りゅうこつ)と牡蠣(ぼれい)には、体を潤し、耳鳴りを軽減する効果があると言われています。
水分不足による耳鳴りか、それともストレス性の耳鳴りか、血流悪化による耳鳴りか、などによって効果を発揮する漢方は異なります。医師や薬剤師に相談の上、症状や原因に即したものを服用することが大切です。