記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/12/6
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
気温が下がってくるとともに、毎年のように猛威を振るい始めるインフルエンザ。
感染・発症すると1週間近く辛い症状が続きますが、インフルエンザウイルスは、どのくらいで死滅するのでしょうか。
今回はインフルエンザウイルスの生存期間と、死滅させるための対策をご紹介します。
インフルエンザウイルスが生存できる期間は、物質にウイルスが付着した場合では凹凸の少ない表面で24~48時間、凹凸の多い表面で8~12時間だといわれています。
また、空気中でのインフルエンザウイルスの生存可能時間は、湿度50%以上なら約8時間、乾燥している空気中なら24時間以上生存できるといわれています。
このため、感染者が触れたドアノブや日用品、そしてくしゃみや咳から飛散した飛沫ウイルスから、インフルエンザの感染が拡大するケースが多いのです。
なお、人間の体内に侵入したインフルエンザウイルスは以下の経過をたどった後、感染から6日後には体内から消失することがわかっています。
上記の経過のうち、体内のインフルエンザウイルスが他者への感染力を保持しているのは、特有の症状が出始めてから4日目までとされています。
物質の表面上、空気中、そして体内のすべてのインフルエンザウイルスの寿命を短くするには、空気中の湿度を上げるのがとても効果的です。
高い湿度がインフルエンザウイルスの生存期間を短くする根拠としては、以下が挙げられます。
インフルエンザウイルスの生存期間を減らし、感染を予防するには温度計などを設置して、部屋の湿度が50%以上になるよう調整する習慣をつけましょう。
とくに、インフルエンザが流行する冬の間は、日常的にストーブやファンヒーターなどの暖房器具を使用するため、部屋が乾燥しがちです。必要に応じて加湿器を使い、部屋の湿度が40%を下回らないようにキープしてください。
インフルエンザウイルスが生存できる期間は、そのウイルスがどこに付着・滞在しているかによっても変わってきます。物質の表面や空気中では長くても2日間が目安ですが、ヒトの体内に入って増殖したウイルスの生存期間は、1週間程度が一般的です。なお、インフルエンザウイルスは湿度に弱い特性があるので、加湿によって死滅を早められます。温度計などを使い、部屋の湿度が50%以上になるよう調整しましょう。
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