下痢をするとお尻が痛くなるのはなぜ?どうやって乗り切る?

2018/6/6

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

「下痢の後は肛門付近が痛い…」という経験がある方もいるのではないでしょうか。何度もトイレに駆け込んで、痛みが激しくなるのは苦しいですよね。そこで今回は、痛みが発生する理由と対処法についてご紹介します。

下痢をするとお尻が痛くなるのはなぜ?

下痢をした時に肛門が痛くなるのは、主に以下の2つにわけられます。

肛門の粘膜が溶ける

下痢は多くの水分を含み、勢いも激しいため、排出する際に肛門部を刺激します。また肛門周囲の皮膚は弱酸性ですが、下痢はアルカリ性のため、肛門の皮膚を溶かしてしまいます。そのために肛門の皮膚が刺激を受け、痛みにつながるといわれています。また「痔瘻(じろう)」という肛門の周りの皮膚と腸をつなぐトンネルができる痔になると、膿が溜まり、痛みを生じる場合もあります。

トイレットペーパーによる刺激

下痢になると、何度もトイレに走ったという経験がある方もいるかもしれません。1日に何度も下痢をすることで、肛門はトイレットペーパーによる刺激を何度も受け、痛みを生じやすくなります。やわらかいペーパーでも刺激を受けますが、硬めのペーパーだと尚更刺激を受けやすいでしょう。

下痢によるお尻の痛みにどう対処すればいい?

下痢になったときは、できるだけ市販の下痢止めを使うのは控え、水分補給を欠かさないようにしましょう。下痢は体内の不要物を排出するために起こっているので、一般的にはあまり止めない方が良いと考えられています。ただし、長い間下痢が続くと脱水症状になることもあるので、下痢が長く続くときは早めに病院を受診しましょう。

また、肛門が痛い場合の対処法には以下のようなものがあります。

  • やわらかいトイレットペーパーを使用して、肛門への刺激を避ける
  • ウォシュレットを使用する
  • 入浴をして、患部を温める
  • 肛門を洗う時には、刺激の少ない石鹸を使用する
  • ワセリンなどで肛門を保湿する

下痢が長い間続く場合だけでなく、症状がひどい場合、また発熱など他の症状もみられる場合には、食中毒や潰瘍性大腸炎など、他の病気が疑われる可能性があります。このような場合には、早めに病院を受診することをおすすめします。

おわりに:肛門が痛くなるのは、粘膜が刺激を受けるため!

トイレットペーパーや便による刺激によって、肛門は痛みを生じます。この記事の対処法を参考にして、できるだけ肛門の痛みを和らげましょう。また、症状が心配な場合には病院を受診することも忘れないでください。

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