記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/5/1 記事改定日: 2019/3/28
記事改定回数:1回
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
高音や低音の耳鳴りが止まらない場合、原因としては何が考えられるのでしょうか?ストレスやライブと、耳鳴りの関連性も併せて解説します。
高音の耳鳴りが止まらない場合、原因として「老人性難聴」が考えられます。加齢に伴い内耳の感覚細胞が減少することで、高音が聞こえにくくなると同時に、キーンという金属音や電子音のような高音の耳鳴りが両耳で聞こえるようになります。
キーンという高音の耳鳴りや難聴が片耳のみ続いている場合は、「突発性難聴」の可能性があります。突発性難聴では、回転性のめまいを伴うことが多いです。また多くの場合は一過性のものですが、ずっと続いてしまう患者さんも存在します。
ゴーといった低音の耳鳴りが片耳だけ聞こえ、良くなったり悪くなったりを繰り返すようであれば、「メニエール病」が原因かもしれません。メニエール病の場合は回転性のめまいや難聴、そして強い吐き気や嘔吐を伴うのが特徴です。
ご紹介した突発性難聴やメニエール病は、ストレスや疲労の蓄積が発症や悪化のきっかけと考えられています。そのため、ストレス性の耳鳴りを治療する場合は薬物療法だけでの改善は難しく、カウンセリングなどの心理療法を受けたり、こまめにストレスを発散したり、生活習慣を整えたりといったことも重要になります。
近年若い人に増加傾向にあるのが、ライブやイヤホンが原因の耳鳴りです。音楽ライブに行ったり、毎日イヤホンをつけて大音量の音楽を聴いていると、内耳の蝸牛の感覚細胞が損傷される「音響外傷」の状態になることがあります。
この音響外傷による耳鳴りは一過性のものがほとんどですが、ライブやクラブに行った後もイヤホンで大音量の音楽を聴き続けていると、慢性的な耳鳴りになってしまい、将来的に難聴を引き起こす恐れがあります。音楽プレーヤーは適度な音量に調整し、音楽を聴くのは1日1時間以内におさめることが大切です。
耳鳴りは疲れやストレスなどが溜まると生じることもあり、一時的な症状のみで自然に改善することも多々あります。しかし、以下のような耳鳴りや他の症状を伴う場合には、何らかの病気が潜んでいる可能性がありますので、病院を受診して検査・治療を受けるようにしましょう。
ストレス性の耳鳴りや、ライブやイヤホンでの大音量の音楽による耳鳴りは、現在増加傾向にあります。ただ、この記事で説明したものはあくまでも一例であり、全ての人に当てはまるわけではありません。
耳鳴りが続くときは、必ず病院で検査しましょう。