口唇ヘルペスを早く治すためにできる対策はある？

口唇ヘルペスって自然に治るの？

口唇ヘルペスは一度感染すると、水膨れなどの症状が改善したとしても、原因となるウイルスが完全に排除されることはありません。体内に潜んでいるウイルスは、体調が悪い時や疲れが溜まっている時など免疫力が低下すると再活性化して再発を繰り返す特徴があります。

このため、「ヘルペスが治る」とはあくまで症状が改善するということを意味し、ヘルペスが完治するということはありません。

ただ、再発時は症状が軽度なことも多く、薬を使用しなくても自然に症状が治まっていくことはあります。また、生活習慣を整えて免疫力を高めることで再発をある程度予防することもできます。

口唇ヘルペスの治し方：薬は早めに使う

口唇ヘルペスを一度感染すると、症状が無くなった後でもウイルスは体の中に潜み続け、何度も発症を繰り返します。
発症後ウイルスはどんどん増えるため、再発した口唇ヘルペスを早く治すには、できるだけ早く抗ウイルス薬を使用することが大切です。

抗ウイルス薬を早く使用してウイルスの増殖を最小限に抑えることで、症状を比較的小規模におさえることができます。また、ウイルスの増殖を早めにおさえることは、症状の消失を早めて「早期に治す」ことにもつながるでしょう。

口唇ヘルペスの抗ウイルス薬は、症状の出始めに使うことをおすすめします。
発症の前兆として、皮膚がピリピリしたりチクチクしたりして違和感やかゆみ、ほてりを感じることがありますので、目安にしてください。
口唇ヘルペスの症状かはっきりわからない場合は、皮膚科を受診しましょう。

市販薬は効果ある？

口唇ヘルペスを早く治すには薬が必要だとはわかっていても、病院へ行く時間が取れないという人もいるでしょう。口唇ヘルペスは、再発の場合であれば薬局やドラッグストアで購入できる市販薬を使えます。

ただし、市販薬を使っても良いのは、あくまでも口唇ヘルペスだと過去診断された経験があり、明らかに口唇ヘルペスの再発だとわかっている場合のみです。初めて発症した場合や同じ症状でも医師から口唇ヘルペスの診断をもらったことがない場合は市販薬は使えません。必ず病院を受診しましょう。

口唇ヘルペスの治し方：口の周りは清潔に

口唇ヘルペスを治すためには、早くに抗ウイルス薬を使用することが重要ですが、患部を清潔に保つことも大切です。

口唇ヘルペスを発症している肌は大変弱っている状態で、細菌に感染しやすいです。見た目ではわかりませんが、手には様々な細菌やウイルスが付着しています。口唇ヘルペスは、ヒリヒリしたり赤く腫れたり水ぶくれができるので気になって触ってしまいがちですが、このようなことをすると患部の清潔が保てなくなり症状を悪化させてしまいます。

また、患部を隠すためにマスクをつけることもあると思いますが、マスクが汚れていることも症状の悪化につながります。マスクはこまめに取り替え、できるだけ清潔なものをつけるように心がけましょう。

ただし、清潔にしようとするあまり患部を洗い過ぎることもよくありません。顔をあらうときはできるだけやさしく洗い、石けんはよく泡立てから使ってください。洗い流すときにシャワーを直接当てることも刺激を与えることになるので気をつけましょう。

口唇ヘルペスの治し方：休養をとる

口唇ヘルペスは、ストレスを感じているとき、夏場の炎天下で活動したとき、疲れているときなど「免疫力が低下」しているときに発症しやすくなります。そのため、口唇ヘルペスを早く治すためには十分な休養をとることも大切です。

口唇ヘルペスの症状に気づいたら、あまり無理をせずに体と心をしっかりと休めましょう。リラックスできる環境を整え、消化によいものを食べて睡眠を十分にとってください。

口唇ヘルペスの治し方：食べ物に気をつける

口唇ヘルペスができているときは、水疱に刺激を与えない食事を摂るようにしましょう。
次のような食事は水疱にダメージを与えて悪化させることがあるので気をつけてください。

• 香辛料の多いメニュー
• 熱い汁物など
• 柑橘類
• 粘り気の強いもの

また、口唇ヘルペスは免疫力が低くなると治りも遅くなりやすいです。療養中は栄養バランスの良い食事を心がけ、アルコールはなるべく控えましょう。

おわりに：口唇ヘルペスはウイルスに負けない生活習慣と薬の正しい使用で対処しよう

口唇ヘルペスを早く治すには、薬の使用や清潔を保つこと、十分な休養、適切な食事に気をつける必要があります。口唇ヘルペスに一度かかったら、ウイルスは体の中に潜み続けるので、うまく付き合っていく必要があります。

早く治すためにも、再発を防ぐためにも、ウイルスが再活性化しないように日常生活を見直すことが大切ですし、疑わしい症状がある場合には早めに病院を受診し適切な治療を受けましょう。