ノロウイルスの原因になる食べものと療養中におすすめの食べものとは?

2018/5/16 記事改定日: 2019/8/1
記事改定回数:1回

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

ノロウイルスの感染シーズンには、どんな食べものを避けたほうがいいか心配になる人も多いと思います。
この記事では、ノロウイルス感染症の原因になる食べものと、療養中の食事の注意点について解説していきますので、ノロウイルス対策に役立ててください。

ノロウイルスの原因になる食べものは?

ノロウイルスは牡蠣などの二枚貝を介して感染することが多いです。
ノロウイルスは熱に弱く、ウイルスが潜んでいたとしても十分に加熱すれば死滅しますので、子供や高齢者のように免疫力や体力が弱い人は生食は控えましょう

ノロウイスルの感染者や感染者の排出したウイルスが手に付着したままの状態で調理をすると、食べ物にウイルスが付着してノロウイルス感染が拡がることもあります。調理の前後はしっかりと手洗いをし、包丁やまな板などの調理器具はこまめに洗浄・消毒することを心がけましょう。

ノロウイルス治療中におすすめの食事は?

嘔吐・下痢・腹痛などの症状が治まり、体調が回復してきたら、少しずつ食事を取るようにしましょう。水分以外の物も体内に入れることで回復が早まります。できるだけ胃腸に負担のかからない、薄味のものを食べるようにしましょう。

おすすめの食べもの

おかゆ、やわらかく煮たうどん
消化吸収が良いので、胃腸に優しいです。
すりおろしたリンゴ
整腸作用が期待できます。
白身魚、卵、ササミ、豆腐
たんぱく質には、胃の粘膜を保護する作用があります。
野菜を柔らかく煮込んだスープ
かぼちゃ、にんじんなどの緑黄色野菜には、ビタミンやミネラルが豊富に含まれています。
水溶性食物繊維
ワカメ、昆布、さつまいも、ヤマイモ、繊維質の少ない果物などの水溶性食物繊維には、整腸作用があります。
ヨーグルト
乳酸菌が腸内で善玉菌として作用することにより、腸の修復や炎症の軽減効果があります。

子供が食事を摂りたがらないときは、プリンなどのような子供が食べやすいものを食べさせてもかまいません。

おすすめの飲みもの

スポーツドリンク
子供が飲むときや味が濃いと感じるときには水で薄めてから飲みましょう。
また、冷たいまま飲むと胃腸に刺激を与えてしまうため、常温で飲むようにしましょう。
経口補水液
経口補水液は電解質や糖分が含まれている飲料水です。電解質は細胞の機能回復に役立つ物質で、脱水状態になると水分と同時に失われるとされています。
お子さんが飲みたがらない場合には、ゼリータイプのものもあるので、そちらも活用してみましょう。

ノロウイルス感染症の治療中の食事の注意点

食事を摂るときは、以下のことに注意しましょう。

  • 細かく刻んで柔らかくなるまで煮込む
  • 1度に食べられないときは、1日5~6回に分けるなどして少しずつ食べる
  • 固形物を摂るのは体調が回復してきてから
  • 揚げ物・香辛料・不溶性食物繊維が豊富な物は控える
  • 炭酸飲料・柑橘系・アルコール・カフェインは控える

絶食したほうがいい?

ノロウイルスの症状で吐き気・腹痛などがある場合は、無理に食事を摂る必要はありません。ノロウイルスは胃腸炎の症状が強く出るため、胃腸の炎症を抑えることが先決だからです。

胃の中が胃液で満たされていたり、麻痺していると、食べものを消化する余裕がないため、食事を摂ることで悪化させてしまう可能性があります。
ただし、絶食が推奨されているわけではありません。体調が落ち着いてきたら少しずつ食べれる物を摂取していきましょう。

水分補給の注意点

ノロウイルスで胃腸に炎症が起きると、胃液やなどが消化不良のまま溜まることで、水分を受け入れることができなくなることがあります。

水分補給が難しい状態になり脱水症状が心配なときは、医療機関で点滴を受けることができることがありますので相談しましょう。

めまい・ふらつき・頭痛などの症状があるときは脱水症状の初期症状の可能性があり、もし嘔吐・下痢が続いて顔色が白っぽくなっているのであれば重症化している恐れもあります。早めに医療機関を受診しましょう。

おわりに:ノロウイルスの感染源の食べものに気をつけ、療養中は食事の摂り方に注意。

ノロウイルス感染症は牡蠣などの二枚貝が感染源になることが多いですが、汚染した手指から感染が広がるので、それだけを気をつければいいというわけではありません。
リスクの高い食べものには注意を払いつつ、シーズン中は手洗いなどの予防対策を徹底しましょう。

ノロウイルスに感染して療養している時には、基本的に無理に食べる必要はありません。無理に食べることで症状が悪化してしまう場合もあるので、その都度ご自身の体調を見て判断しましょう。

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