水分不足で頭痛が起こる!? 水分と頭痛の関係

2018/5/18

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

暑い季節になってきましたが、実は夏場は要注意なのが「水分不足による頭痛」です。では、水分と頭痛にはどんな関係性があるのでしょうか?水分補給のポイントと併せて解説していきます。

頭痛の原因は「水分不足」?

初夏から夏にかけての頭痛の原因として、意外に多いのが「水分不足」です。人間の体は、汗をかいて体内の水分量が減ってくると、それに伴い血中の水分量も減少することで、血液濃度が上がり血がドロドロの状態になります。すると血管を拡張させることで、血液の流れを良くしようとします。しかし急激に脳の血管が拡張されると周辺の神経が刺激されてしまい、頭痛が起こりやすくなってしまうと考えられるでしょう。

また、頭痛は脱水症状の一種でもあります。暑い季節に頭痛が起こったり、突然の吐き気に見舞われた場合は、脱水を起こしている可能性が高いので、すぐに水分を補給してください。重症の場合は病院へ行くことも大切です。

二日酔いの頭痛の原因も「水分不足」!

飲み会の翌日、頭が割れるように痛い頭痛を経験したことはありませんか?こうした二日酔いの頭痛の原因としては、まず「アセトアルデヒド」が挙げられます。飲酒をすると、肝臓でアルコールを分解するときにアセトアルデヒドという物質に代謝されます。このアセトアルデヒドには血管を拡張させる働きがあるため、これにより周囲の神経が圧迫されることで頭痛が起こりやすくなるといわれています。

またもう一つの原因が「水分不足」です。アルコールには利尿作用がありますが、これにより飲酒量以上に水分を失ってしまうことで、人は脱水状態に陥ります。この脱水状態によって、頭痛が引き起こされやすくなるのです。

水分補給で頭痛を撃退しよう!

上記のような水分不足による頭痛を緩和するには、水分補給が重要です。特に暑い時期は、こまめにコップ1杯ずつ水分を摂取するようにしましょう。
ただし冷たすぎる水や、一気に大量の水分を摂取することは控えてください。冷たい水は血行を悪化させるため、ドロドロの状態になった血流には逆効果で、頭痛を悪化させる恐れがあります。また一気に大量の水分を摂取すると、電解質のバランスが乱れることで頭痛が治りにくくなる可能性があるといわれています。

また、二日酔いによる頭痛を防ぐには、飲酒量と同程度の水を飲むことが望ましいとされています。なるべく飲酒と並行して、水をこまめに飲むようにしましょう。
なお、二日酔い予防におすすめの飲み物としては以下のものが挙げられます。

  • コーヒー、緑茶:これらに含まれるカフェインは血管を収縮させ、またアセトアルデヒドの排出を促す効果があるため、二日酔いの頭痛に効果的といわれています
  • スポーツドリンク:アルコールの分解に必要な糖分やミネラルが豊富に含まれています
  • トマトジュース:アルコールの排出速度を高める効果があるといわれています

ただし、これらの飲み物では糖分の過剰摂取の恐れがあるので、基本的には水や経口補水液で水分補給をするようにしてください。

おわりに:頭痛予防には、こまめな水分補給が重要

暑い季節に水分補給をせずにいたり、ついついお酒を飲みすぎたりすると、頭痛の発症リスクが上がります。いずれも頭痛になる前にこまめな水分補給を行うことが大切なので、未然に頭痛の予防に努めましょう。

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