記事監修医師
東京大学医学部卒 医学博士
高校受験や大学受験が、資格試験など、受験や試験は学生だけでなく社会人になってからもつきまといます。
試験や受験のストレスで心身に異常が出ることもありますが、どのような症状が出るのでしょうか。試験のストレスの乗り越え方もあわせて解説していきます。
試験や受験は、大なり小なりストレスの原因となり心身に大きな負担を与えることがあります。
試験や受験をきっかけにストレスによる身体の不調を引き起こすことも少なくありません。
人は過剰なストレスが加わると、うつ病や不安障害、パニック障害などの病気を引き起こすことがあります。
次のような症状、心身の変化などがある場合は放っておくと深刻な病気に進行することもありますので、ストレスをためにくい生活を心がけましょう。
セルフケアをしても状態が改善しないときは、できるだけ早く心療内科や精神科などの専門医に相談するようにしてください。
試験や受験のストレスは、ちょっとした毎日の生活のなかで「ちょっとした工夫」をするだけで乗り越えられることもあります。
話し相手がいると気分が楽になりますし、会話をすることで頭がリフレッシュされます。親や友だち、勉強仲間など、親しい人・心を許せる人・気をつかわなくてもいい人との会話を楽しみましょう。
勉強の話をしてもいいですが、関係のない気軽な話題の方が気分がスッキリしやすいかもしれません。
高脂肪、高糖度、高カフェインの食べものや飲みもの(砂糖入りの炭酸飲料、お菓子、チョコレート、ファストフードなど)を食べ過ぎると、落ち着きがなくなったり、気分が悪くなったりすることがわかっています。
このような食べものを控え、野菜や果物、発酵食品などをうまくとり入れて栄養バランスのとれた食事を食べるようにしましょう。
質のよい睡眠は思考力と集中力を改善させます。テレビやPC、スマートフォンを使った直後は、脳が興奮状態のためすぐに眠りに入ることができません。
寝る前にPCやスマホを見ないように心がけ、寝具や照明などを工夫しながら眠りやすい環境を整えましょう。もちろん、睡眠時間を確保することも大切です。
運動には心をすっきりさせる効果もあるので、試験のストレスを和らげるのに役立ちます。ウォーキングやジョギング、サイクリングなど、合間を見つけて取り組んでみましょう。
上で説明した「気軽な会話」も大切ですが、悩みを相談できる人を見つけておくことも大切です。
悩みは試験のことだけでなく、試験のあとのことや試験以外のこともあると思います。相談できる人がいないというときは、思いつめてしまわないうちにカウンセラーに相談してもいいでしょう。
試験や受験は社会人になってもつきまとうものであり、ストレスによるリスクはどんな人にもあります。
少しでも体や心にいつもと違う変化があると感じたときは、はやめにストレス対策をとるようにしてください。
また、ストレスによる体や心の不調は、心療内科などの専門治療で緩和することも多いです。ひどくなる前に一度専門医に相談しましょう。