記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/5/25 記事改定日: 2019/1/29
記事改定回数:1回
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
布団に入ってからなかなか寝つけなかったり、起床予定時刻より大分早く目が覚めてしまったりなどの「不眠症」の症状にお悩みではありませんか?
この不眠症は、うつ病の発症リスクを上げる要因の一つといわれています。不眠症の対策をして、うつ病の発症予防につなげましょう。
不眠症の人はそうでない人と比べ、うつ病の発症リスクが高くなります。
これは不眠症になると、なかなか寝つけない、夜中に何度も目が覚める、朝早い時間に目覚めてしまうなどで脳が休まらない状態が続くためです。
なお、実際うつ病の人のおよそ8割以上に、不眠症や過眠などの睡眠障害が見られるともいわれています。
先述の通り、不眠症はうつの発症の要因の一つであることから、不眠症への対策をすることがうつ病予防にもつながるといえます。ここでは、簡単な不眠症対策をいくつかご紹介します。
不眠症の原因の一つに、コーヒーや緑茶などに含まれるカフェインの影響があります。不眠症の人は、できれば半年以上はカフェインの入った飲み物を控えることが望ましいです。コーヒーや緑茶以外に、紅茶やココアなどにもカフェインが含まれています。
不眠症の主要因の一つが、ストレスや悩み事です。プレッシャーの大きい仕事の前日に眠れなかったり、悩み事があって眠れなかった経験のある人も多いのではないでしょうか。こういった心理的要因を解消するには、誰かに相談したり、ノートに悩み事を書いたりして、ストレス源を発散することが大切です。気持ちがスッキリすることで、入眠しやすくなる可能性があります。
不眠症の人はそうでない人と比べ、交感神経が興奮しやすく、なかなか鎮まらない傾向にあります。このために、布団に入ってから2時間以上眠れないケースも少なくありません。
そこで大切なのが、就寝予定の3時間前から交感神経を鎮める準備を始めることです。寝る3時間前になったら、以下のことを実践するようにしてください。
毎日できるだけ同じ時間に就寝・起床するよう心がけましょう。また、不眠を緩和する食べ物(大豆食品やカルシウム)を日々の献立に取り入れることも大切です。
夜寝つけない、熟睡できない、朝早く起きてしまう、など睡眠の質に異常がある人で、以下のような症状を伴う場合は症状の改善を図るやめにも病院を受診して医師に相談することをおすすめします。
ご紹介した不眠症対策は、いずれも簡単に実践できるものばかりです。不眠症の症状でお悩みの方は、ぜひお試しください。もしこれらのセルフケアを実践しても改善しない場合は、一度専門機関を受診することをおすすめします。