漢方で痔を治せるって本当?おすすめの漢方薬は?

2018/6/6

三上 貴浩 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 医学博士

三上 貴浩 先生

痔は漢方薬の服用で治るのでしょうか?また、痔に効果のある漢方薬にはどのようなものがあるのでしょうか?
ここでは、痔と漢方薬の関係や、おすすめの漢方薬について解説していきます。

痔は漢方で治るの?

痔は、体の中の問題が原因となることもあるので、塗り薬だけで根本的な改善をすることは難しいとされています。そのため、症状の重い場合は漢方薬も考慮するといい時もあります。

漢方において痔は、

  • 辛い食べ物の過剰摂取
  • 座りっぱなしによる血行不良
  • 便秘
  • 出産
  • 慢性の下痢

などにより、肛門の気血がうっ滞することで起こるとされています。

漢方薬は、このようなうっ滞や炎症を取り除き、体質を改善することを目的に使用されます。
いぼ痔などの血行不良が原因で起こるものは、血の巡りを良くし、便秘や下痢が原因のものには、それに対する漢方薬を処方するなど、それぞれの原因に合わせて漢方薬を選びます。

痔におすすめの漢方薬は?

乙字湯(おつじとう)

大腸湿熱(だいちょうしつねつ)タイプ

イボ痔や切れ痔、粘性の便、肛門の腫れなどの症状に処方されることがあります。
血行不良を改善することでうっ滞を取り除いたり、便通を良くして体内の余分な熱を排出する効果があるといわれています。

調胃承気湯(ちょういじょうきとう)

大腸結熱(だいちょうけつねつ)タイプ

イボ痔、硬い乾燥便、暴飲暴食傾向などの症状に処方されることがあります。
腸の熱を抑えて、蠕動運動(消化管壁の収縮運動)を活発にすることで便通をよく効果があるといわれています。

麻子仁丸(ましにんがん)

調胃燥熱(ちょういそうねつ)タイプ

切れ痔、喉の渇き、硬い乾燥便などの症状に処方されることがあります。
腸の潤いを促進することで便通を良くし、体内の余分な熱を排出する効果があるといわれています。

おわりに:痔の原因や症状に合わせて漢方薬を選びましょう

痔は、体の中の問題が原因となり起こるので、体質を改善する作用のある漢方薬は効果が期待できるとされています。血の巡りをよくするものや便秘や下痢を改善する漢方薬など、それぞれの原因や症状に合わせて漢方薬を選びましょう。

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