記事監修医師
日本赤十字社医療センター、歯科・口腔外科
川俣 綾 先生
2018/6/30
記事監修医師
日本赤十字社医療センター、歯科・口腔外科
川俣 綾 先生
ホワイトニングで歯が痛むのにはどのような原因があるのでしょうか?また、痛みを抑えるにはどのような対処をすればいいのでしょうか?ホワイトニングに伴う痛みの原因や、対処法を解説していきます。
歯科医で使用されるホワイトニング剤には、高濃度(35%ほど)の過酸化水素が含まれており、歯の細管やひび割れから内部に入り神経に伝わると、強い痛みを感じます。
過酸化水素の濃度が増したり、施術時間が延びるほど痛みが起きやすくなりますが、ホワイトニングによる痛みは一時的なものなので、通常は施術後24時間以内におさまります。
ホワイトニングの痛みには、以下のように対処しましょう。
ホワイトニングによる痛みは、通常24時間以内には治まる一過性のものなので、施術後に歯がしみたり痛む場合は、少なくとも1日は我慢してみましょう。
ホワイトニング後は知覚過敏に似た状態にあるので、極端に冷たい・熱い飲み物を飲むと、歯がしみてしまいます。特に冷たい飲み物に過敏に反応するため、施術後1日間は控えるようにしましょう。
歯磨き粉の刺激で歯がしみてしまう場合は、知覚過敏用の歯磨き粉の使用をおすすめします。知覚過敏用の歯磨き粉には、硝酸カリウムという一種のコーティング作用のある成分が含まれているため、歯への刺激を最小限に抑えることができます。
ホワイトニングによる歯がしみる・痛む状態が、長時間続いたり痛みが強くなることはあまりないのですが、まれに耐えがたいほどの痛みを伴うケースもあります。
市販の鎮痛剤を使用する場合は、痛くなり始めた頃に服用するようにしましょう。痛みがピークに達した状態で服用しても、効果があまり得られなくなってしまいます。
リカルデント®ガムに含まれているCPP-ACPという成分は、歯のエナメル質や象牙質のひびの隙間を埋める効果があり、ホワイトニング後の歯がしみる状態の軽減にも有効とされています。ホワイトニング薬剤が歯の奥深くまで伝わるのを防いでくれるからです。
また、リカルデントガムをかんだ後30分くらいは、効果を持続させるため、飲食やうがいなどを控えた方がいいでしょう。
ホワイトニングによる痛みは、ホワイトニング剤に含まれる過酸化水素が歯の神経にしみることにより引き起こされます。しかし、通常24時間以内には治まるものなので、施術後に痛みを感じる場合は、少なくとも1日は我慢してみましょう。また、この間痛みの増長を防ぐために、冷たい飲み物を避けたり、リカルデントガムを噛むことも効果的です。