記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/3/23 記事改定日: 2018/2/15
記事改定回数:1回
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
健康志向が高まるにつれて、ランニングを始めたいと思う人が増えています。でも、しばらく運動したことがない人がいきなり走り始めると、思わぬケガを招くこともあります。以下にご紹介する初心者のためのランニングのヒントを読んで、楽しく走り続けましょう。
ランニングウェアがあると、ランニングへのモチベーションアップにつながります。もしランニングに適した服を持っていないようでしたら、この機会にぜひウェアをそろえてみてください。最初は必ずしもスポーツタイプものもでなくて構いません。通気性のある素材で、ゆったりとした、快適なものであれば問題ありません。ランニングが習慣化して、マラソンなどの大会に出るようになったら、思い切ってスポーツウェアに投資するとよいでしょう。
また、足腰を守るために、初心者向けのランニングシューズをそろえることも大切です。専門知識を持つ店員が多い専門店に行き、さまざまなブランドのシューズを試し履きしながら、自分に合う一足を選びましょう。このとき、ランニングソックスも用意しておくと、足にマメができにくくなります。
なお、女性の場合、スポーツブラの購入も検討してください。スポーツブラは通常のブラジャーよりも丈夫で、ほどよい締めつけ感で胸の動きを抑えてくれます。
家を出たらすぐ走り始めるのではなく、まずは準備運動としてウォーキングをしてください。ランニング前のストレッチに関しては、その効果について意見がわかれています。
また、ランニングを終えたらすぐに休むのではなく、息が完全に整うまでウォーキングをしてください。そうすれば、効果的にクールダウンできます。その際、身体が冷えないように、防寒ウェアを着るのもおすすめです。
正しいフォームで走れば疲れにくく、負傷のリスクも小さくなり、ますますランニングを楽しめるようになります。趣味でランニングをする人の場合、足裏全体で着地するのが最も安全です。かかとから、もしくは前足部(足指のあたり)から着地しないようにしましょう。
走るためにエネルギーを摂取することは重要ですが、摂りすぎは禁物です。ランニング前の2時間は、しっかりとした食事をとるのは控えてください。筋肉ではなく、消化器系に血液が流れてしまいます。もし食べるなら、バナナのような軽食にしてください。
水については、1日を通して十分に飲んでいるなら、あえて摂らなくても問題ありません。ただ、ランニング中に水を飲みたくなる人もいると思います。そのときは、飲みすぎないように気をつけてください。
ランニングに挑戦しようと決めたとき、きっと前向きな気持ちになっていると思います。それはとても素晴らしいことですが、実際に行動に移して続けるためには努力と忍耐が必要です。たとえば、ランニングした日は日記帳やカレンダーに記録して、努力が目に見えるようにしておくと、頑張っている実感が持てると思います。また、冷蔵庫やお手洗いなどにモチベーションが上がるイラストや写真を貼るのもおすすめです。
また、何かを始めるとき、いきなり習慣を変えてしまおうと考えてしまいがちですが、実は小さな変化を積み重ねていったほうがモチベーションを維持しやすいと言われています。たとえば、いきなり3キロ走るのを目指すのではなく、今日はジョギングシューズを履くところまで、次の日はシューズを履いて外に出るまで、その次の日は自宅の周辺をウォーキングするまで・・・というふうに、少しずつ目標を大きくしていってください。そうすれば、抵抗なく3キロ走ることができるはずです。
健康維持のためには、ランニングを続けることが大切です。そのためには、いきなり長距離を走ろうとせず、少しずつ距離を伸ばしていくのがおすすめです。また、体調が悪いときや、膝や腰に痛みがあるときはきちんと休みましょう。