貧血の治し方にはどんな方法があるの?

2018/6/14

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

貧血の治療方法にはどのようなものがあるのでしょうか?また、食生活で気を付けるべきことなどはあるのでしょうか?貧血の治し方について解説していきます。

貧血をすぐ改善する治し方はある?

鉄剤の服用

鉄欠乏性貧血には、鉄剤を1日1~2度食前に服用し、不足している鉄を補給する治療が行われます。基本的に服用を開始してから2~3週間ほどで症状が改善しますが、途中で服用を止めると再び貧血になるので、数か月間は服用を続けます。副作用の症状が強い場合は、薬の種類や服用時間を変更したり、注射や小児用シロップに変更することもできます。

副作用

主な副作用
吐き気、胃痛、下痢、発疹など
黒い便
吸収されなかった鉄が消化管で酸化されて体外に排出されると、便が黒くかることがありあますが、基本的に問題はありません。

睡眠

貧血の予防・改善をするためには、質の良い睡眠をとることも大切です。
貧血気味で低体温の人は、就寝時間が遅い傾向があるとされています。なるべく就寝前は、スマホの画面など目や脳に刺激を与える光は見ないようにしましょう。

運動

適度な運動をして体を温めることは、低体温の改善に効果があるとされています。

入浴

入浴する際は浴槽につかり、体を温めるようにしましょう。

貧血改善を促す食べ物は?

おすすめ食材

野菜、果物、芋類、リンゴ酢などの果実酸
ビタミンCが多く含まれており、鉄の吸収率を高めてくれる効果があります。
牡蠣、シジミ、あさり、鮭、牛レバー、豚レバー、スジコ、タラコ、卵黄、チーズ
赤血球を生成するビタミンB12が多く含まれています。
モロヘイヤ、枝豆、芽キャベツ、ホウレン草、パセリ、ブロッコリーなどの緑黄色野菜
赤血球を作るために必要な葉酸が多く含まれています。
魚介類、レバー、大豆
ヘモグロビンを作るときに必要な酵素を構成する成分である、銅が多く含まれています。
ヘモグロビンの生成には、鉄と同時に銅も必要となります。
肉類、魚類、卵、乳製品
動物性タンパク質は、鉄の吸収率を高める効果があります。

調理のポイント

  • 鉄製の鍋などを使用すると、調理中に鍋の鉄が溶けだすので、食材に鉄をプラスすることができます。
  • 酸味のある食品(柑橘類、梅干し、酢など)と一緒に調理すると、胃酸の分泌が促進され、鉄の吸収率が高まります。

控えたほうがいい食べ物は?

緑茶、紅茶、コーヒーこれらの飲み物に多く含まれているタンニンは、鉄の吸収率を悪くしてしまいます。玄米、おから、ふすまなどは、不溶性食物繊維を豊富に含んでいるため、鉄が排出されやすくなり鉄の吸収率が悪くなってしまいます。加工食品ハム、ソーセージ、練り製品、清涼飲料、スナック菓子などに豊富に含まれている添加物「リン酸塩」も鉄の吸収率を悪くしてしまうといわれています。

サプリメントの活用

上記のような食品を、仕事や育児などが忙しくて摂る時間がないという人もいると思います。食事だけで補えない栄養素は、サプリメントで補うのも一つ手段といえるでしょう。

おわりに:鉄剤の服用と食生活の改善をしましょう

貧血の治療では主に鉄剤の服用が基本となります。その際に、吸収されなかった鉄が体外に排出されることにより便が黒くなることがありますが、あまり心配しないようにしましょう。食生活では、ビタミンB12、ビタミンC、葉酸、銅、タンパク質などの赤血球やヘモグロビンの生成に必要な栄養素を積極的に摂取しましょう。

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