記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/7/19
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
毎年、ある特定の時期に限って、鼻水やくしゃみが止まらなくなったり、目がかゆくなったりして困っていませんか?今回は「花粉症かも」と思ったときに受診すべき診療科と必要になる検査についてご紹介します。
花粉症の検査は、耳鼻科(耳鼻咽喉科)、眼科、皮膚科、アレルギー科、内科、小児科など、さまざまな診療科で行われています。それぞれで特徴は異なりますが、もし迷っているのであれば耳鼻科(耳鼻咽喉科)を受診するようにおすすめします。その理由は以下の2つがあるからです。
このように花粉症は鼻症状(鼻水や鼻づまりなど)が主な症状なので、それを専門に診療している耳鼻科(耳鼻咽喉科)がおすすめだと言えます。また、副鼻腔炎や鼻炎による鼻症状の可能性もあるため、詳しく検査を行っている耳鼻科(耳鼻咽喉科)を受診するといいでしょう。
ただし、花粉症がアレルギー疾患の1つであることを考えると、内科やアレルギー科を受診して全身症状を管理した方がいいとする意見もあります。もちろんそのような意見も大切であるため、何の症状で悩まされているかで受診する診療科を選ぶのもいいと思います。
花粉症の検査は大きく「花粉症かどうかを調べるための検査」と「原因となっている花粉の種類を特定するための検査」に分けることができ、具体的には以下のような検査があります。
診療においては、まず問診である程度まで花粉の種類を絞り込みます。その上で花粉症かを調べる検査、花粉を特定する検査を実施し、それぞれの検査結果をもとに総合的に判断することになります。なお、これらの検査のうち血液検査や皮膚テストなどは痛みを伴います。
花粉症の検査では、血液検査が行われることもあります。血液検査を行うとアレルギー反応が起きているか(RIST法)、どの花粉に対して反応が起きているのか(RAST法)を調べることができます。なお、血液検査では採血が必要になるので、注射針を刺す痛みを伴います。
皮膚テストという花粉エキスに対する皮膚の反応を調べる検査も行われます。皮膚テストにはプリックテスト(スクラッチテスト)と皮内テストの2種類があり、プリックテストでは針で皮膚に軽い傷をつける必要があり、皮内テストでは花粉エキスを注射する必要があります。そのため、どちらの皮膚テストであっても、検査時には痛みを伴ってしまいます。
花粉症の検査はさまざまな診療科で行われていますが、もし鼻症状で悩まされているなら耳鼻科(耳鼻咽喉科)を受診することをオススメします。また、花粉症の検査にはさまざまな種類があり、中には痛みを伴う検査があることを覚えておくと良いでしょう。