記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/6/25
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
食事では不足しがちなビタミンなどを補うために、常用されている方も多いサプリ。では、筋肉痛予防に効果的なサプリはないのでしょうか?おすすめのサプリを3つご紹介していきます。
BCAAとは、運動時の筋肉でエネルギー源となる必須アミノ酸で、バリン・ロイシン・イソロイシンの総称になります。この3つのアミノ酸はその形状から分岐鎖アミノ酸とも呼ばれ、筋タンパク質の合成促進・分解抑制や筋肉の損傷を軽減させる効果があるといわれています。
実際、国内の研究において、「BCAAの含有飲料を摂取した長距離選手は、摂取していない長距離選手と比べて筋肉痛の程度が軽減され、疲労感も抑制された」という結果が得られています。
このBCAAは必須アミノ酸のため、食事などから摂取する必要がありますが、運動時にはBCAAの必要量が高まるため、一日2000mgもの摂取が重要といわれています。この量を食べ物だけから摂取するのは難しいので、サプリやBCAAの含有飲料からの摂取がおすすめです。
HMBとはβ-ヒドロキシ-β-メチル酪酸のことで、必須アミノ酸の一種・ロイシンを材料として体内で作り出される物質です。筋肉中のタンパク質の分解を抑制し、筋肉量を増やすと同時に脂肪燃焼効果も高い成分なので、筋トレやダイエット目的の方が摂取されることが多いですが、運動後の筋肉疲労を抑制する効果も高いことから、筋肉痛や筋肉疲労を予防する効果も期待できます。
アルギニンは非必須アミノ酸の一種で、成長ホルモンの分泌に大きく関わっているとされる物質です。成長ホルモンの分泌を促すことで、筋肉量を増やし筋肉の損傷を修復する効果や、運動時の疲労感の原因の一つとされるアンモニアの減少効果、血管を拡張させて血液の巡りを良くする効果があることから、筋肉痛や筋肉疲労を緩和する効果があると考えられています。
運動後のツラい筋肉痛も、ご紹介したサプリを摂取することで軽減されるかもしれません。ただ、筋肉痛を予防するには、運動前後のストレッチや栄養補給、水分補給などのケアも重要なので、サプリだけに頼り過ぎないよう注意が必要です。