熱性痙攣でダイアップ®を使うタイミングって?副作用はないの?

2018/6/26

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

熱性痙攣でダイアップ®坐剤を使うときはいつ投与すればいいのでしょうか?また、副作用などはあるのでしょうか?熱性痙攣でのダイアップ®の使用方法について解説していきます。

熱性痙攣でダイアップ®を使うタイミングは?

熱性痙攣を発症した人の7割は再発せず、また何度か発作を起こしている人の場合でも特に予防する必要はないとされています。ただし、15分以上痙攣が持続した場合などでは、ダイアップ®という坐薬が処方されるケースがあります。

ダイアップ®坐剤は、熱性痙攣の予防として使用される薬です。
熱性痙攣は急激な体温上昇に伴い発症するので、体温が37.5℃を超えた段階で使うのが一般的です。また、1回目の使用から8時間以上経過しても熱が38℃以上ある場合は、1回目と同じ量を使用します。

ただし、その後は発熱の症状があっても、痙攣が起こる可能性は少ないため(痙攣は急激な体温上昇に伴い起こります)、3回目に薬を使用する必要はないとされています。
基本的には、発熱してすぐにダイアップ®を使用することで痙攣を予防できるので、念のために最低2錠は冷蔵庫に保存しておくといいでしょう。
ただし、10分以上痙攣が持続する場合は医療機関を受診する必要があることは覚えておきましょう。いずれにしても、薬の使用方法については医師や薬剤師の指示を守るようにしてください。

ダイアップ®の副作用は?

ダイアップ®の副作用として

  • 頭がぼーっとする
  • ふらつく
  • 一時的な眠気
  • 興奮

などが起こることがありますが、基本的に服用後2~3時間でおさまります。
車を運転する人や子供に使用する場合は、事前に担当の医師に相談しましょう。

熱性痙攣で解熱剤のアンヒバ®も処方されたときの使用順は?

商品名 成分名
ダイアップ®坐剤(抗痙攣剤) ジアゼパム
アンヒバ®坐剤(解熱剤) アセトアミノフェン

ダイアップ®とアンビバ®を併用する場合は、使用する順番や投与間隔に注意する必要があります。
使用方法については医師や薬剤師から詳しく説明があると思いますが、まずはダイアップ®坐剤(抗痙攣剤)を最初に投与して、30分の間隔を置いてからアンヒバ®坐剤(解熱剤)を投与します。同時に使用するとダイアップ®の吸収が妨げられたり、アンヒバ®座剤を先に投与することでダイアップ®の効果が得られなくなることがあるので、注意しましょう。
効果が出るまでの時間はダイアップ®坐剤、アンヒバ®坐剤ともに30分程度とされています。

ダイアップ®を先に投与する理由

ダイアップ®坐剤の成分である「ジアゼパム」は油に溶けやすい性質ですが、アンヒバ®坐剤の基剤(薬の成分が溶けこんでいる部分)には、油脂性基剤が使用されています。
そのため、アンヒバ®坐剤をダイアップ®坐剤と同時または先に投与してしまうと、ジアゼパムがアンヒバ®坐剤の基剤に溶け込んでしまうので、効果が出るまでに2~4倍の時間が必要となり、最悪の場合は効果が得られなくなってしまうと考えられています。

解熱剤で痙攣がぶり返すことはないの?

「解熱剤を使用しても、再び熱が上がったときに痙攣が起こるのでは?」と不安に思う人もいるでしょう。結論から言うと、解熱剤の使用による熱性痙攣の予防効果については照明されていません。しかし、解熱剤の使用により熱性痙攣が起こりやすくなるというわけではないので、症状に応じて解熱剤を活用しましょう。

おわりに:ダイアップ®坐剤は発熱したタイミングで使用しましょう

ダイアップ®坐剤は、熱性痙攣の予防として使用される薬で、体温が37.5℃を超えたタイミングで使用します。また、1回目の使用から8時間以上経過しても熱が38℃以上ある場合は、1回目と同じ量を投与しましょう。
副作用として、頭がぼーっとする・ふらつき・一時的な眠気・興奮などが起こることがありますが、基本的に服用後2~3時間でおさまります。また、アンヒバ®坐剤(解熱剤)と併用する場合は、ダイアップ®坐剤を投与後30分の間隔を置いてからを使用するようにしましょう。

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