カフェインを摂りすぎるとどんな副作用が出るの?対処法はある?

2018/7/2 記事改定日: 2019/6/5
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山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

カフェインを飲み過ぎるとどのような副作用が起こるのでしょうか?また、副作用が起きたときはどのような対処をすればいいのでしょうか?ここでは、カフェインの副作用について解説していきます。

カフェインの摂りすぎで吐き気や不整脈が起こるって本当?

カフェインを過剰摂取すると、副作用として以下のような病気や状態を引き起こす可能性があります。

低カリウム血症

カフェインの過剰摂取で血中のカリウムの濃度が下がると、低カリウム血症を引き起こすことがあります。かなりの量を摂取しなければ起こりませんが、最悪の場合死亡するケースもあります。

骨粗鬆症

カフェインの利尿作用によってカルシウムが尿中に多く排出されると、カルシウム不足気味の人は骨粗鬆症のリスクが高くなります。

高血圧

肝機能が弱っている人がカフェインを摂り過ぎると、高血圧のリスクが上がります。

頭痛

カフェインを取り過ぎると、カフェインの血管拡張作用で頭痛が発生することがあります。

疲労感

カフェインには疲労解消の効果があるといわれていますが、人によっては疲労感が残ることがあるため注意が必要です。「疲労がなくなった」ように感じるのは、カフェインに含まれるアデノシンという成分には覚醒作用によるものだと考えられています。

睡眠障害

カフェインで交感神経が刺激されると、睡眠時に必要な疲労解消やリラックスを司る副交感神経が働きにくくなります。
長期間カフェインを過剰摂取すると、不眠症などの睡眠障害になることもあるため、意が必要です。

上記以外にも

  • 吐き気
  • 震え
  • 心拍数の増加
  • 落ち着きがなくなる
  • 焦燥感を感じる

などの心身の変化が起こることがあります。

カフェインの副作用を抑えるには

水分を摂る

カフェインの過剰摂取により起こる症状は、水分を補給することで緩和できることがあります。

カリウム・マグネシウムの摂取

カリウム・マグネシウムの摂取することもカフェインの副作用を抑えることに役立ちます。これはカフェインの過剰摂取でカリウムやマグネシウムが消費されると、震えやイライラなどの症状が起こることがあるからです。
コーヒーを飲み過ぎたときには、バナナや濃い葉物野菜などを食べて、カリウムやマグネシウムを補給しましょう。

症状が治まらない場合は病院へ

カフェインの過剰摂取で呼吸困難、胸の痛み、吐き気、心拍異常、筋肉のけいれんなどの症状が治まらない場合は医療機関を受診しましょう。

病院では、活性炭や利尿剤などを用いてカフェインの体外排出を促す治療などが行われます。このような対処法は自己判断で行うと危険なので、必ず医師の指示のもとで行うようにしましょう。

カフェインはどれくらいの量が適量なの?

カフェインは過剰摂取すると上で述べたように思わぬ健康被害を生む可能性があります。カフェインに対する耐性などは個人差がありますが、一般的には一日の摂取量は400㎎未満に止めることが推奨されています。また、ヨーロッパなどの基準では一回の摂取で200㎎以上の摂取は控えるべきとの提言もあり、一度に大量のカフェインを摂取せずに、こまめに摂ることが好ましいと考えられています。

カフェイン400㎎はコーヒー4~5杯、紅茶では7~8杯ほどの量に相当します。しかし、カフェインは食品や薬に含まれていることもありますので、一日に摂取する総量を考えて飲み物を調節しましょう。

おわりに:カフェインの摂取は適量が大事

カフェインを過剰摂取すると、低カリウム血症・骨粗しょう症・高血圧・頭痛・疲労感・睡眠障害などの症状が起こる可能性があります。

ただし、適量であればカフェイン摂取によるメリットは多くあるため、1日コーヒーカップ3~4杯程度におさめるようにしましょう。また、一緒に水を飲んだり、カリウムやマグネシウムを一緒に摂ってあげると副作用を抑えられる可能性があるので、取り入れてみてもいいかもしれません。

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