カフェインをとりすぎでどんな影響がある?命の危険が及ぶって本当?

2018/6/28

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

カフェインをとりすぎるとどのような影響があるのでしょうか?命に関わるようなことはあるのでしょうか?
ここでは、カフェインの過剰摂取によって起こる影響について解説していきます。

カフェインのとりすぎで起こる症状は?

過剰摂取のデメリット

胃痛の誘発
カフェインには消化器を刺激して、胃液の分泌を促進する作用があるため、空腹時に摂取すると胃に負担がかかる可能性があります。
貧血
カフェインには、鉄分や亜鉛などのミネラルの吸収を妨げる作用があるため、普段から貧血気味の人は注意が必要です。
睡眠の質の低下
カフェインには覚醒作用があるため、就寝3時間前に摂取すると睡眠の質が低下することがあります。
自律神経の乱れ
カフェインには交感神経の働きを優位にする働きがあるため、心拍数増加や血圧上昇が起こりやすくなります。また、疲労回復やリラックス効果を司る副交感神経の働きが低下することで、だるさや気分の落ち込みなどが起こることもあります。
高血圧
肝機能が弱っている人がカフェインを摂取すると、高血圧になる確率が高くなるとされています。
骨粗鬆症
カフェインにはカルシウムの吸収を妨げる作用があるため、普段カルシウム不足気味の人は、骨粗鬆症のリスクが高まるとされています。

上記以外の症状として、カフェインによる中枢神経系への刺激によって、めまい、不安感、震え、不眠症、下痢、吐き気などが起こることもあります。

女性への影響

肌への負担
カフェインには、シミの発生・拡大の原因となるメラニンの拡散作用があるため、過剰摂取には注意が必要です。
冷え
カフェインには身体を冷やす働きがあるため、生理前や生理中にカフェインを過剰摂取することで生理痛が悪化したり、冷え性を引き起こすことがあります。
流産の危険
カフェインの摂取により、胎児への酸素や栄養の供給が阻害されると、胎児が低酸素状態になり、発達障害や死亡のリスクが高くなるといわれています。

カフェインのとりすぎで命に危険が及ぶことも!

2015年に、「エナジードリンク」と呼ばれるカフェインを多量に含む飲料の過剰摂取により、九州地方の20代の男性が死亡する事件が起こりました。
深夜勤務をしていた男性は、眠気覚ましとして日常的にエナジードリンクを飲んでいたとされており、カフェイン中毒により死亡に至ったといわれています。
男性が飲んでいたエナジードリンクには、1本当たり150~170mgのカフェインが含まれており、これは一般的なカフェインの致死量である3mgの約50倍に相当します。

エナジードリンクには過剰なカフェインが含まれている!?

エナジードリンク缶や瓶1本当たりのカフェイン含有量は、コーヒー2杯分に相当し、飲み過ぎるとカフェイン中毒になってしまう危険があります。そのため、摂取する際には以下のような事項に気をつける必要があります。

エナジードリンクを摂取する際の注意点

  • 製品の記載表記をよく読む。
  • 子供、妊婦、授乳中、カフェインを摂ると体調が変化しやすい人などは、とくに摂取量に注意する。
  • 他のカフェインを含む飲み物・食品とあわせてとらないようにする。
  • 1日に何本も摂取しないようにする。
  • カフェインを含む医薬品を服用する際は、他のカフェイン飲料との併用はしないようにする。

1日にとっていいカフェインの量ってどのくらい?

カフェインの過剰摂取は、胃の粘膜や身体に負担がかかるため、適切な摂取量を守る必要があります。また、摂取る際に砂糖を多く入れると、糖尿病や肥満の原因となる恐れがあるため、なるべく砂糖を少な目にするかブラックコーヒーにするようにしましょう。

コーヒーの適切な摂取量(健康な成人の場合)
コーヒーカップ5~6杯(カフェイン摂取量400mg/日以下)
※コーヒーカップ1杯=140mlとして算出

おわりに:カフェインの過剰摂取には注意が必要

カフェインを過剰摂取すると、胃痛・貧血・睡眠の質の低下・自律神経の乱れ・高血圧・骨粗鬆症などの症状が起こる可能性があります。また、女性は肌への影響や流産の危険があるため、特に注意が必要です。また、カフェインを多量に含むエナジードリンクを過剰摂取すると、死に至ることもあるので摂取量に注意しましょう。

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