関節リウマチの検査は何科に行けばいい?費用はどのくらいかかる?

2018/7/11

山本 康博 先生

記事監修医師

MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長
東京大学医学部卒 医学博士
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
日本内科学会認定総合内科専門医
人間ドック学会認定医
難病指定医
Member of American College of Physicians

山本 康博 先生

関節が腫れ、激しい痛みを生じるようになる関節リウマチ。もし関節リウマチかもしれないと思ったら、検査を受けるには何科に行けばいいのでしょうか?また費用はどのくらいかかるのでしょうか?

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関節リウマチの検査は何科に行けば受けられる?

関節リウマチは人によりさまざまな症状が起こるため、診療科も複数ありますが、基本的にはまず、内科か整形外科を受診するようにしましょう。

リウマチ科などの診療科名にリウマチと付いている場所は、リウマチ性疾患を専門としており、また膠原病や自己免疫疾患全般を診ているところもあります。
その他、リウマチ専門医が在籍しているリウマチ専門外来などもあるため、症状や状況に応じて受診しましょう。

関節リウマチの検査費用はどのくらい?

リウマチの検査費用は保険が適用されるため、病院で検査を受ける際には3割負担となります。もちろん、治療でも保険が適用されます。
また、漢方治療や鍼灸治療でも保険適用が認められており、漢方薬では200種類以上の薬剤が適用となります。

基本的に5000~7000円の場合が多いですが、血液検査や尿検査などの様々な種類の検査を受ける際には、ある程度の費用が必要となります。
しかし、治療せずに放置しておくと、関節が完全に破壊されるなど本格的な症状に移行するため、なるべく初期のうちに治療をすることが望まれます。

関節リウマチの検査方法は?

関節リウマチを診断する際には、画像検査・血液検査・問診などを行い、症状の原因が関節リウマチによるものなのか、症状の進行度などを調べる必要があります。

触診

痛みや腫れがある部位を確認し、関節リウマチの診断材料とします。

血液検査

免疫の状態を診て、関節リウマチの有無を調べます。さまざまな数値を計測し、他の病気と区別する目的もあります。

CRP(C反応性タンパク)
CRPとは、炎症や組織の破壊などが起こるときに肝臓で産生されるタンパク質で、感染症などの炎症がある病気の場合に数値が高くなるとされています。
リウマトイド因子(RF)
リウマトイド因子は、自己抗体と呼ばれるものの一種で、関節リウマチを含む自己免疫疾患の人によく見られるとされています。関節リウマチ患者の約80%は陽性です。
抗CCP抗体
抗CCP抗体は、リウマトイド因子と比較すると特異性が高いもので、陽性と診断された人の90%以上は関節リウマチと判断できます。

以上の他にも、抗ガラクトース欠損IgG抗体やMMP-3 などの測定が行われる場合もあります。

尿検査

尿検査により、関節リウマチの有無を確認することはできませんが、他の病気との区別や、薬の副作用などを調べることができます。

画像検査

レントゲン(X線)検査

レントゲンを撮って関節の状態を確認することで、診断に役立てたり進行度を調べたりします。

MRI

骨以外にも、軟骨・腱・筋肉・滑膜・血管などを調べ、関節リウマチの特徴的な所見を早期に確認することができます。

関節液検査

関節液(滑液)を調べ、他の病気との区別をします。

おわりに:関節リウマチは初期のうちに治療することが大切

関節リウマチを診てくれる診療科は複数ありますが、基本的にはまず内科か整形外科を受診するようにしましょう。リウマチの検査や治療費用には保険が適用されるため、本格的な症状に移行する前に、なるべく早く治療を受けることが望ましいです。

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