クラミジアが完治するまでの期間はどれくらい?

2018/7/27

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

日本国内で最も発症者数の多い性病といわれるクラミジア。クラミジアを発症した場合は、性病科などの専門クリニックで治療を進めていく必要がありますが、完治するまでにどれくらいの期間がかかるのでしょうか?

クラミジアが完治するまでの期間は?

性器クラミジア(以降、クラミジア)は「クラミジア・トラコマティス」という病原菌への感染が原因で発症するため、抗生物質の投与で治療をしていきます。投薬期間は、薬の種類によって以下のように異なります。

1日(1回)の内服で投与が完了する薬
ジスロマック®、ジスロマックSR®(アジスロマイシン)。1回の内服で、およそ1週間効果が持続するといわれています。
1〜2週間、内服を続ける必要がある薬
クラリス®、クラリシッド®(クラリスロマイシン)、ミノマイシン®(ミノサイクリン)、ビブラマイシン®(ドキシサイクリン)

ただ、これらの薬を飲んで治療が終わり、というわけではありません。クラミジアの投薬治療での完治率は100%ではない(90%前後といわれています)ため、服薬終了から2〜3週間が経過した後で、病原菌が完全に消失しているか確認するための判定検査を行う必要があります。この判定検査では、核酸増幅法(検体が含まれたDNA(核酸)を試験管内で人工的に増やし、病原菌がいま存在しているかを確認する検査法)などが用いられます。
そして検査の結果、陰性と判定された場合に晴れて「完治」となります

なお、クラミジアを長期にわたって放置し、卵管炎など別の疾患も併発してしまっていた場合は、さらに追加で治療期間が必要になります。

咽頭クラミジアが完治するまでの期間は?

喉でクラミジア感染が起こる咽頭クラミジアの治療法も、基本的には性器クラミジアと同様で、抗生物質の投与による治療を行います。
ただし、咽頭クラミジアは性器クラミジアよりも治療日数がかかる傾向にあり、2週間以上長期的に治療を続ける必要があるのが一般的です。

おわりに:治療薬を飲み切り、完治の判定検査を受けるところまでしっかりやろう

クラミジアの投薬治療の期間は1〜2週間前後ですが、ジスロマック®などの一部の薬は1回の投与で完了することがあります。ただし、投薬をしてもクラミジアが完治する可能性は100%ではないので、服薬が終了して数週間後には治療の判定検査を受ける必要があります。
また、特にクラミジアは繁殖力が強いので、医師に指示された期間は投薬を続けることが大前提です。ぶり返さないためにも薬はしっかり飲み切り、完治へとつなげていきましょう。

※抗菌薬のうち、細菌や真菌などの生物から作られるものを「抗生物質」といいます。 抗菌薬には純粋に化学的に作られるものも含まれていますが、一般的には抗菌薬と抗生物質はほぼ同義として使用されることが多いため、この記事では抗生物質と表記を統一しています。

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