紫外線が目に及ぼす影響は?どうやって目を守ればいいの?

2019/8/12

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

日焼けやシミの原因となる紫外線は、肌だけではなく目からも吸収されています。
目から紫外線が入った場合、目や身体の他の部位にどんな影響があるのでしょうか?
今回は目から吸収された紫外線が身体に与える影響について、紫外線という光線の説明や、紫外線から目を守る方法とあわせてご紹介していきます。

紫外線ってどんなもの?

紫外線とは、人間の目に見える7色(赤・橙・黄・緑・青・藍・紫)の可視光線の次に位置する光線の一種で、人間の目には見えない光の光線のことです。

人間の目では7色の可視光線以外を目視することはできませんが、大気中にはこれら以外にもさまざまな長短の「光の波長・光線」が存在しています。このうち紫外線は、人間が目視できる最も短い波長の光線「紫」に近い光線であるため、紫の外側にある光線=紫外線と呼称されているのです。
このことから紫外線は英語ではUltra Violet(UV)とも呼ばれています。

なお、紫外線には光の波長の長さごとに以下の3種類が存在しています。

紫外線に含まれる、3種類の光線

UV-C
オゾン層に含まれ、紫外線のなかでもほとんど地球には届かない光線。
UV-B
皮膚を赤く日焼けさせる光線で、肌や目から吸収すると炎症を起こすことがある。
目の表面、角膜から体内に吸収される。
UV-A
皮膚を黒く焼く作用のある光線で、肌や目から長期間吸収し続けると疾患の原因となる。
目の奥でレンズの役割を果たす水晶体から吸収されていく。

上記の通り、紫外線のうち目や皮膚に吸収される「UV-B」と「UV-A」は、目の炎症や疾患の原因となったり、皮膚のシミや変色の原因となることもあります。

紫外線を直接見ると、目にどんな影響が出る?

紫外線を直視し、目に直接紫外線を浴びた場合に考えられる影響としては、以下のようなパターンが挙げられます。

目に紫外線を直接浴び、角膜からUV-Bを吸収した場合

角膜が炎症を起こし、目が赤く充血する、開けていられないほど目が強く痛むなど、俗に雪目と呼ばれる電気性眼炎という状態になります。雪目を何度も経験して角膜にダメージが蓄積されていくと、そのダメージが目全体に及び白内障の原因となることもあります。

目に紫外線を直接浴び、水晶体からUV-Aを吸収した場合

長期間にわたって水晶体に紫外線のダメージが蓄積されると、水晶体の酸化・タンパク質化を招き、白濁して白内障の原因となります。白内障になると、本来は透明で光を通す組織が少しずつ白濁していくため、視界の一部ににごりが見えるようになり、放っておくと失明に至ります。

紫外線から目を守る方法は?

目から紫外線を吸収することによる、角膜の炎症や白内障の進行を予防するには、紫外線が直接あたらないように目を保護するのが効果的です。

具体的には、以下のような対策が目の紫外線予防に有効とされています。

  • UVカット加工のされたサングラス、眼鏡の着用
  • UVカット加工のされた帽子、日傘の着用

サングラスや眼鏡だけでも目の正面から入ってくる紫外線の8割を、さらに帽子や日傘を併用することで、全体の9割の紫外線をカットできるといわれています。
以下に、目の保護を優先する場合のサングラスと帽子の選び方の基準をご紹介しますので、自分に似合うアイテム探しに役立ててください。

紫外線からの目の保護に効果的なアイテムの選び方

サングラスの場合
  • レンズの色が薄く、瞳への紫外線侵入度が低いもの
  • レンズが大きく、目を覆うようにぴったりガードしてくれるもの
帽子の場合
  • UVカット加工のされた布、材料を使用したもの
  • つばが大きく、顔全体を覆うことのできるもの

おわりに:紫外線の侵入は目と皮膚の両方に影響を与える!目を保護して対策を

紫外線は目に見えない光線の一種ですが、春先から初秋にかけて線量が多くなり、目や皮膚に影響を与えます。角膜の炎症や白内障など目の疾患をはじめ、皮膚のシミや変色をも引き起こすケースがあるため、眼科的・美容的観点の両方から見て長期間吸収し続けるのは危険です。サングラスや帽子・日傘などをうまく使って、自分の外出頻度や好みにあわせた目への紫外線対策をしてくださいね。

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