記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2025/1/29
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
疲労が溜まると、朝起きられない・食欲がない・やる気が出ないなどの症状が現れます。一時的な疲労であれば、基本的には休息を取るなどの対策で回復しますが、心身の限界からくる極度の疲労や病気が原因で起こる疲労など深刻な疲労もあります。この記事では、疲労の症状と原因、自分でできる対策、医療機関を受診したほうがいい疲労の特徴などについて解説していきます。
疲労とは、肉体的・精神的に自分の限界を超えたできごとに直面したとき、回復のための休息を必要としている状態です。日常で感じる疲労やだるさは、心身が限界を知らせる危険信号、休息を求めるサインです。
ただ、疲労しているのにそれを感じないときもあります。例えば達成感のある仕事をしているときや夢中でスポーツに打ち込んでいるときなどは、疲労を感じにくくなり限界を超えてしまうこともあるので、「疲労しているときの症状」が現れていないか確認してみましょう。
疲労しているときには、以下の症状が現れることがあります。
体内でエネルギーや酸素が不足しやすくなる病気・有害物質が溜まりやすくなる病気・神経系の異常・疲労回復に必要な睡眠がとれなくなる病気など、疲労感は以下のような病気が原因で引き起こされる場合があります。なお、慢性疲労症候群では、耐え難い疲労感が生じ、日中に起きていることができなくなることもあります。
以下の症状や変化を伴う疲労がある場合は、早めに医療機関を受診して、適切な検査・治療を受けることをおすすめします。
日常生活でできる対策としては、まずは自分の食生活や睡眠、仕事量などを見直して生活習慣を改善することが大切です。十分な休息を取る・バランスの整った食事を摂る・湯船にゆったりとつかる・適度な気分転換をするなども試してみましょう。過労や夏バテなど原因がわかる場合は、休養や栄養補給などのセルフケアで様子をみてもいいと思います。ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6などのビタミンB群は、疲労回復を促すことが期待できます。
ただし、これらの対策を取っても疲労が2週間以上続く・睡眠をしっかり取っても疲労がとれない・気分が落ち込む・発熱がある・体重が減った・咳や息切れがある・眠れないなどがある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
疲労は、心身の限界を知らせる危険信号であり、休息を求めているサインです。まずは休息を取る・生活習慣を見直すなどのセルフケアで様子を見てもいいですが、日常生活に支障が出るほど疲労している・疲労の症状が長く続く・疲労以外の症状を併発している場合は、早めに医療機関に受診するようにしましょう。