病気が原因の疲労の特徴って?病院へ行った方がいいサインとは?

2018/8/22 記事改定日: 2019/6/3
記事改定回数:1回

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

疲労がたまると、誰でも体がだるくなったり、食欲不振になったりといった諸症状に見舞われます。しかし、そんな疲労の症状が病気のサインを知らせていることもあります。では、具体的にどんな症状がみられたら、病院に行ったほうがいいのでしょうか?

疲労ってどんな症状が出てくるの?

「疲労」とは、肉体的・精神的に自分の限界を超えたできごとに直面したとき、回復のための休息を必要としている状態です。日常で感じる疲労やだるさは、こころやからだが限界を知らせる危険信号、休息を求めるサインです。

ただ、疲労しているのにそれを感じないときもあります。例えば達成感のある仕事をしているときや夢中でスポーツに打ち込んでいるときなどは、疲労を感じにくくなり限界を超えてしまうこともあるので、疲れ過ぎていないかときどき自分の体に聞いてみるようにしましょう。

疲労しているときには、朝起きるのがつらい、全身がだるく何をするのもおっくう、気力がなくやる気がでない、集中力がなくなり考えがまとまらない、いつもたまらなく眠い、食欲がないといった症状のほか、肌あれ、目の疲れ、腰痛、肩こりなどがあらわれることがあります。

病気が原因の疲労があるって本当?

疲労感は病気が原因で引き起こされる場合があります。
主に体内でエネルギーや酸素が不足しがちになる病気、有害物質が溜まりやすくなる病気、神経系の異常、疲労回復のために十分な睡眠がとれなくなるような病気ですが、次のようなものが挙げられます。

  • 貧血
  • 甲状腺機能低下症
  • 肝機能障害(肝炎、肝硬変など)
  • 腎不全
  • 糖尿病
  • がん
  • 自律神経失調症
  • 更年期障害
  • うつ病
  • 睡眠時無呼吸症候群

また、近年注目されている病気の一つ「慢性疲労症候群」も耐え難い疲労感が生じます。日中に起きていることができず周囲からは怠け病と思われがちな病気ですが、EBウイルスなどの感染が発症に関与していることが分かってきており、治療法の確立が望まれている病気でもあります。

病院へ行った方がいい疲労の特徴

疲労は上記のように思わぬ病気が原因のことがありますので、次のような症状や身体の変化を伴う場合には病院を受診して、適切な検査・治療を受けるようにしましょう。

  • 動悸、めまい。息切れ
  • 原因不明の体重減少
  • むくみ
  • 睡眠障害
  • 抑うつ気分
  • 十分な睡眠をとっても疲れが取れない

自分で疲労を解消するにはどうすればいいの?

日常生活でできる対処法は、湯船にゆったりとつかるなどして十分な休息をとり、バランスのとれた食事をとって、適度な気分転換をすることです。一方、過労や夏バテなど原因がわかるものであれば、休養や栄養補給などのセルフケアで様子をみます。何にせよ、まずは自分の食生活や睡眠、仕事量などを見直し「生活習慣を改善」することが大切です。

また栄養補給として「市販の薬を使う」ことも良いでしょう。特にビタミンB1、B2、B6をはじめとしたビタミンB群は疲労回復に欠かせない成分です。

ただし、これらの対処法を実践しても疲れが2週間以上続いたり、寝ても疲れがとれない、気分が落ち込む、発熱がある、体重が減った、咳や息切れがある、眠れないなどの症状があらわれるなら、病気が隠れている可能性があるので、病院で診察を受けるようにしましょう。

おわりに:原因がわからない疲労が長く続くなら病気の可能性も。医療機関に受診しよう!

疲労は、こころやからだが限界を知らせる危険信号、休息を求めているサインです。原因がわかっていれば、セルフケアで様子をみますが、疲れやだるさが長く続きほかの症状もあらわれるようであれば、病気が隠れている可能性があります。そのようなときには医療機関に受診するようにしましょう。

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