弱視の治療が効果的なのは何歳まで?治療はメガネでするの?

2020/2/13

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

視力の発達が障害され、低視力のままで止まってしまう「弱視」。この弱視の治療は、子供が何歳くらいまでの間に行うべきなのでしょうか。治療方法も併せて解説します。

弱視の治療は何歳までにしたほうがいいの?

弱視の治療は、視力が発達する時期に行う必要があります。ただ、幼児はしっかりと視力を測定しにくく、3歳児検診以外での発見は難しいものです。毎日一緒に生活する両親ですらも、日常生活では気づきにくいため、3歳児検診で視力の異常を指摘されたら、必ず眼科を受診してください。

弱視の治療は3〜6歳までが最も効果が出やすいとされています。7歳を超えると治療の効果もあまり期待できなくなります。もし、弱視であることに気付かないまま13歳になってしまうと、脳の資格を司る部分の発達が終わってしまうため、眼鏡で矯正しても十分な視力を得ることができないでしょう。弱視では車の免許も取れず、将来大きな障害を抱える可能性があります。

検診以外で子供の弱視に気づく方法はある?

弱視の子供の場合、もともと見えにくい状況が当たり前なので、「見えない」もしくは「見えにくい」と感じることは少ないでしょう。そのため、自分から症状を訴えることはほとんどありません

黒目が濁っていたり、片方の目の位置がずれているなど、見た目にわかる症状がある場合はすぐに発見することができます。しかし、目の屈折度数が左右で大きく違うなど、見た目で判断できない場合はなかなか気づくことができません。

ただし、以下のような状態が続く場合には、弱視のサインの可能性があるので、一度眼科を受診してみましょう。

  • 壁や物によくぶつかる
  • よく転ぶ
  • 目の前の小さなものをつかみにくい
  • ぬり絵やお絵かき等はすぐに飽きてやめてしまう

弱視の治療はメガネを使うの?

弱視の治療には、メガネでの矯正と視力の悪い方で見る遮蔽訓練の2種類があります。

メガネでの治療は、弱視で屈折異常がある場合に行われます。焦点を中心に合わせることで視力の発達を促す治療法で、8歳までは視力の発達が望めるので、正常な視力になるようメガネをかけるようにしましょう。子供がメガネを嫌がる場合には、眼鏡をかけやすい環境を整えストレスなくメガネを使用することが大切です。

また、子供は大人と違って鼻が低くメガネがずれやすいですが、メガネがずれると治療の効果に影響します。さらに、屈折度数も成長とともに変化するので、定期的に眼科に行き、メガネのフィット感をチェックしてください。

一方の遮蔽訓練は、メガネだけでは視力が回復しない場合に行います。視力が良い方にアイパッチを付け、視力の悪い方でしっかり見るという治療法です。アイパッチを嫌がる場合には、好きなキャラクターを書いたり、シールを貼るとよいでしょう。メガネを使用している場合には、布製のアイパッチを使うのも効果的です。

おわりに:弱視の治療はできるだけ早くスタートしよう

弱視は早く気づいて早く治療を行うことが、視力回復のカギとなります。弱視の治療効果を得やすいのは、3〜6歳の間です。3歳児検診で視力異常が指摘されたときはもちろん、普段からおかしいと感じることがあれば、早めに眼科を受診しましょう。

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