記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/8/20
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
30代男性で性欲減退が起きる場合はどのような原因が考えられるのでしょうか?原因や解消方法について解説していきます。
男性の性欲にはテストテロンと呼ばれる男性ホルモンが関係しており、その分泌量は19歳前後にピークに達して、20代後半から30代ほどに衰え始めます。
そして、30代になると、仕事で重要な役割を任されることも多くなり始め、睡眠不足やストレスなどにより体力気力が低下し始める人も少なくありません。そして、それらに関係して性欲も同時に衰えやすくなります。20代と比較すると30代は自分の裁量で動く仕事が増えます。多忙によりストレスが溜まると、自律神経が乱れ、男性ホルモン(テストステロン)の分泌量を低下させる原因となります。
恋愛感情を持つことにより男性ホルモン(テストステロン)の分泌量が増えて、性欲が上がる傾向があります。そのため、30代に入りパートナーとの関係がマンネリ化すると、感情の高ぶりがなくなり、性欲も衰えることがあります。
30代に入ると結婚する男性が増えてきますが、育った環境や価値観の異なる相手と生活を共にすることになるため、結婚生活に対しストレスや不満も抱えることも多くなります。
親やパートナーなどから結婚を急かされる言葉をかけられると、それが次第にプレッシャーとなりストレスが溜まる原因となります。
最近の妊活では、排卵日に合わせて種付けする「タイミング法」と呼ばれる方法が一般的となっており、30代の性交渉=妊活と考えている人も少なくありません。
また、子供を育てるために必要となる、お金や教育、育てることに対する不安などがプレッシャーとなり、性欲が減退することも多いといわれています。
そのほか、30代になり友人の多くが結婚していくことで、遊ぶ友達が減ると、趣味や遊びでストレスを発散することがあまりできなくなりストレスが溜まりがちになります。
運動不足や食生活の乱れにより筋力が低下すると、血行不良を引き起こし、栄養の巡りやホルモン分泌が阻害されてしまいます。また、血行不良は同時にEDの原因ともなります。
体を動かすと、ストレス発散や血行不良の改善効果により、男性ホルモン(テストステロン)の分泌量を増やすことに繋がります。30代になったらまず、運動する習慣をつけるようにしましょう。
また、運動以外でも気持ちがすっきりするような趣味を見つけて効率よくストレス発散ができると、男性ホルモン(テストステロン)の分泌量を増やすことに繋がります。
カラオケ、ゲーム、好きな物を食べるなど、小さなことでいいのでストレス解消になる趣味を探してみましょう。
パートナーと、二人の生活や将来のこと、子供のことなど、考えていることを共有することで、親密さが増したりストレス解消に繋がることがあります。
男性ホルモン(テストステロン)の分泌量アップには、亜鉛が最も効果的な栄養素となります。さらにアルギニンと呼ばれるアミノ酸を一緒に摂取することで、成長ホルモンの分泌を促進することが示唆されており、相乗効果を期待することができます。
精力剤は、これらの栄養素が豊富に含まれているため、手軽に性欲を取り戻すことが可能です。
近年は、性欲減退の解消に効果的な成分として「アルギニン」が注目されています。
アミノ酸成分のひとつであるアルギニンには、精力増大・滋養強壮・成長促進・免疫力向上などの効果が認められており、その中でも特に精力増大作用と滋養強壮効果が強いとされています。
「マカ」や「クラチャイダム」などの漢方薬や滋養強壮ドリンクなどにも、アルギニンが豊富に含まれています。
30代男性に起こる性欲減退の原因には、男性ホルモンや体力・気力の低下、仕事や結婚生活のストレスなどが関係していると考えられます。定期的な運動や趣味などのストレス発散方法を見つけたり、精力剤を使用するなど、自分に合った解消法を見つけることが大切です。