朝からだるいのはストレスが原因って本当?どうすれば解消できる?

2018/9/14

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

しっかり寝たのに、起きたばかりの朝からだるいということはありませんか?
このように「朝からずっとだるくて辛い」原因は、心身へのストレスの蓄積かもしれません。
今回は寝起きのだるさとストレスの関係について、ストレスが原因のだるさを放置することの危険性や、症状の解消方法と一緒に解説していきます。

ストレスが朝のだるさの原因なの?

朝から感じるだるさの一因は、心身に蓄積されたストレスにあると考えられています。
人間は、対人関係や仕事などからくる「精神的ストレス」の他にも、過重労働による「身体的ストレス」や、気温や湿度などの影響による「生活環境ストレス」にもさらされています。

これらの各種ストレスは、少しずつであれば日々の睡眠・休養で解消されていくため、心身の回復に影響を及ぼすことはありません。
しかし、それぞれのストレスが蓄積されていくと身体の神経系・免疫系・内分泌系のシステムに支障をきたし、疲労感やだるさを除去できなくなるといわれているのです。

起床時にだるさを感じるということは、ストレスが休養で解消できないほどに蓄積され、身体症状として現れている可能性が高いと考えられます。

ストレスを放置するとどうなる?

心身からのSOSであり、ストレス蓄積の証拠とも言える起床時のだるさや疲労感を放置していると、身体が傷つき重大な疾病を発症する可能性があります。

精神的・身体的・生活環境ストレスが蓄積されていくと、次第にストレスを解消し身体を健康な状態に保つNK細胞が弱体化し、免疫機能が低下します。
すると、まず細菌やウイルスに感染しやすくなり、次に身体を守ろうとして脳から分泌された免疫物質により、脳の機能異常が引き起こされます。

脳に機能異常が起きると、だるさや疲労以外にも、以下のような異常が全身的に現れます。

  • 原因不明の全身の痛み
  • 自律神経の失調
  • 気分の異様な高揚、または落ち込み(情緒不安定)
  • 急激な食欲の変化や、体重の増減
  • 眠れない、寝付けないなどの睡眠障害
  • 血圧や心拍の異常による、脳梗塞や心筋梗塞リスクの上昇  など

ストレスによる起床時の疲労感・だるさを放っておくと、命の危機にもつながりかねないのです。

ストレスによる朝のだるさは、どうやって解消できる?

ストレスが原因と思われる起床時のだるさは、原因であるストレスを解消する、もしくはストレス原因を改善することで対処できます。
以下に、寝起きのだるさ解消のためにできる「ストレスの解消方法」と「ストレス原因の改善方法」の具体例をそれぞれご紹介します。

溜まったストレスを解消する方法

  • 心身をリラックスさせられるよう、お気に入りの入浴剤でお風呂に入る
  • 1日のうち、夜の1~2時間を自分の時間として趣味に没頭する
  • 好きなものや特別なものなど、幸せな気分になれるものを食べる
  • スポーツなどで身体を動かし、心身のリフレッシュを図る
  • カラオケなどで大声を出す  など

ストレスの原因の自体の改善方法

  • まずは自分にとってのストレスの原因を考え、特定する
  • 可能なら、ストレスの原因となる環境から完全に離れる
  • 立場や職場を変える、生活環境を少しずつ変えてストレスを軽減する

おわりに:朝からだるいのはストレスのせいかも…思い当たるならすぐ休息を

人間は精神・身体・生活環境など、あらゆる面からストレスを受け続けています。通常、これらのストレスは睡眠や休養で解消されますが、過度なストレスは解消されず蓄積されていき、起床時のだるさや疲労感として現れるのです。この身体からのSOSを放っておくと、心身にさまざまな異常をきたすため大変危険です。重症化する前に、すぐにストレスを解消・改善する処置を取ってください。

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