記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/11/14
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
「メタボリックシンドローム」というと、中年の男性や女性がなるイメージが強いですが、実は小学生や中学生などの子供でもメタボにはなります。今回はこの「小児メタボ」についてご紹介していきます。
子供にもメタボリックシンドロームはありますが、大人とは別の診断基準が設けられています。厚生労働省の研究班が作成した、小児メタボの診断基準は以下のとおりです(6~15歳の子供が該当します)。
小児メタボの問題点は、その多くが大人になってからもメタボ状態が継続し、糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病や、動脈硬化による狭心症や心筋梗塞の発症リスクが高まってしまうという点です。
また、小児メタボではなくとも肥満の子供も、同様のリスクがあります。子供の頃から身についた食べ過ぎや運動不足の習慣を、大人になってからいきなり治すのはなかなか難しいので、メタボにつながる生活を送りやすくなってしまいます。
そして健康リスクのほかに、運動が苦手になったり、容姿に自信をもてなくなったりと、メンタル面に影響を与える可能性も指摘されています。
小児メタボや肥満の改善に向けては、大人と同様に食事療法と運動療法が必要ですが、子供は成長期なので、過剰なダイエットをさせてはいけません。発育が止まってしまったり、体調不良を招いたりする恐れがあります。食事療法や運動療法では、以下のポイントをしっかり守りましょう。
子供の頃に身についた食習慣や運動不足の習慣は、大人になってからの健康リスクにつながります。なるべく早いうちからバランスのとれた食事、体を動かすイベントなどを習慣化し、家族が一丸となって小児メタボの改善に取り組む姿勢が重要です。
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