あかぎれやひびにはどんなハンドケアが有効?

2018/11/24

谷口 隆志 先生

記事監修医師

国際医療福祉大学医学部、皮膚科

谷口 隆志 先生

冬場の食器洗いや洗濯物など、水仕事の後にできやすいのがあかぎれ・ひび。皮膚がぱっくり割れ、水がしみたときは特に痛みを感じる厄介な皮膚疾患ですが、予防するには、また治りを早くするには、どんなハンドケアが効果的でしょうか。

あかぎれ・ひびを予防するハンドケア

まず、あかぎれやひびを未然に予防するのに有効な、おすすめのハンドケアをご紹介します。

保湿クリームを塗る

そもそもあかぎれやひびは、外気温の低下や乾燥によって皮脂や汗が皮膚から奪われ、水分不足になった結果起こります。そのため寒い冬場は、ワセリンなどの保湿効果の高いクリームなどを塗って、肌の潤いやバリア機能をキープすることを習慣化することが大切です。クリームを塗るタイミングとしては、お風呂上がりなど角質に水分が含まれている時間帯が効果的です。

また、お風呂上がりにクリームを塗った後、綿製の手袋をつけて寝るのもおすすめです。睡眠中に肌のケアが行われ、朝起きたときにはしっとり潤いのある肌になっていることが実感できるかと思います。

ハンドマッサージをしながらクリームを塗る

ハンドクリームを塗るとき、ハンドマッサージも兼ねて行うと血流の改善効果や発汗効果も期待できます。以下の手順で行ってみてください。

  1. ハンドクリームを人差し指の第一関節くらいまでの量でとり、手に馴染ませる
  2. 指1本1本、くるくる回転させながら馴染ませるようにマッサージする(手の節や爪の周辺も丁寧に)
  3. 親指と人差し指の付け根の部分を押しながらマッサージする
  4. 親指を使って、手の甲全体をやさしくマッサージする

水仕事の際はゴム手袋を着用する

食器洗いなどの水仕事が多いと、角質の水分を維持する皮脂膜や保湿成分が奪われてしまうため、手が乾燥してあかぎれやひびが起こりやすくなります。水仕事の際は、事前にゴム手袋などを着用しましょう。ゴム手袋だとかぶれてしまうという方は、ゴム手袋の中に綿製の手袋を着用するのがおすすめです。

手洗いや水仕事はぬるま湯で

熱すぎるお湯は皮膚に必要な保湿成分を奪い、さらなる乾燥の原因になってしまいます。手洗いや水仕事の際はぬるま湯にし、低刺激のせっけんを使うようにしましょう。

あかぎれ・ひびができてしまったときのハンドケア

では、実際にあかぎれやひびができてしまった場合、どんなハンドケアを行えばいいのでしょうか?

患部に通気性の良い絆創膏を貼る

あかぎれやひびができているときに水仕事をすると、さらに症状が悪化することがあります。患部には通気性の良いメッシュ素材の絆創膏を貼り、その上からゴム手袋で覆うようにして、手が直接水に触れないようにしましょう。

薬を塗る

あかぎれやひびには、保湿成分のグリセリンや、血行を促進するビタミンE(トコフェロール酢酸エステル)などが含まれた軟膏を塗るのが有効です。皮膚科を受診すると、傷用の抗生剤軟膏や手荒れの治療薬のステロイドの塗り薬なども処方してもらえるので、痛みがひどい場合は悪化する前に診てもらうようにしましょう。

水仕事はなるべく控え、こまめに保湿をする

あかぎれやひびができてしまったときは、手洗いや水仕事はなるべく最小限に留めるようにしましょう。そして痛みやかゆみを広げないために、保湿をこまめに行うことが重要です。保湿用のクリームとしては、ワセリンなどの皮膚への刺激が少ないものがおすすめです。皮膚をこするのではなく、ゆっくりと皮膚に塗りこむイメージで使うようにしてください。

おわりに:ハンドケアの徹底でひびやあかぎれを撃退しよう!

気温が低下し、空気が乾燥する冬場は、しっかりハンドケアを行わないとすぐにひびやあかぎれができてしまいます。ひびやあかぎれで毎年困っているという方は、ご紹介したケアをぜひ取り入れてみてください。

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