セカンドオピニオンってどのくらい費用がかかるの?

2018/12/14

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

医療の現場でよく聞かれるセカンドオピニオンという言葉ですが、実際にはどのようなことを指すのでしょうか。また、セカンドオピニオンにはどのくらいの費用が必要で、またどんなときに利用するのが良いのでしょうか?

セカンドオピニオンの詳細やメリット、その受け方について解説します。

セカンドオピニオンってどんなもの?

セカンドオピニオンとは、患者さんが納得のいく治療を受けられるよう、また、患者さん自身で選ぶことができるように、現在の担当医とは別の医療機関の医師に「第二の意見」を求めることです。第三者としての意見を重視するため、同じ医療機関の別の医師ではなく、別の医療機関の別の医師に意見を求めます。

セカンドオピニオンは担当医を変えたり、転院したりすることだと思っている人もいますが、全く異なります。セカンドオピニオンとは、担当医や医療機関は変えることなく、診断や治療方針について、別の医師にもまず意見を聞いてみるということなのです。

治療の進行状況や次の段階の治療を選択する上で、担当医から説明された診断や治療方針について、納得がいかない場合があります。また、別の治療法はないのか、と思ってもなかなか言い出しづらいこともあるでしょう。そんなとき、セカンドオピニオンを受けることで、専門家であり第三者である医師からの冷静な意見を聞き、治療方針や診断について別の角度から検討することができるようになります。

別の治療法が提示されれば選択の幅が広がりますし、担当医と全く同じ診断・治療方針が提示されたとしても、疾患や治療方法に対して理解を深めることもできます。注意が必要なのは、疾患の状態や進行状況によってはセカンドオピニオンを受けている時間的な余裕がなく、まず治療の開始を優先する場合もあるということです。

セカンドオピニオンにかかる費用ってどのくらい?

セカンドオピニオンは、治療上必ずしも必要なプロセスではないため、保険診療の適用外となってしまいます。そのため、全額自己負担となり、医療機関によって金額が異なります。東京都内の大学病院や総合病院の場合、30分で21,600円や60分で43,200円といった金額のところもあれば、5000円未満で済むところもあります。相談時間は60分以内に設定していることが多いです。とはいえ、あくまでも相場であり医療機関によって費用は異なるため、受けたい医療機関にあらかじめ料金を確認しておくと良いでしょう。

短時間で効率的に相談をし、情報を提供してもらうために、あらかじめ聞きたいことをメモなどにまとめておくと良いでしょう。セカンドオピニオン担当の医師の了承を得た上でなら、メモを持っていく代わりに相談内容をレコーダーなどで録音しておくと、後からも聞き返すことができるだけでなく、書くという時間の手間も省けておすすめです。

費用がかかってもセカンドオピニオンを受けるメリットは?

セカンドオピニオンを受けることで、専門家による第三者の立場からの意見を聞くことができます。紹介状や検査・画像などの情報をもとに、外部の視点から判断を行うため、疾患によっては進行状態の判断が少し異なったり、稀に診断名が異なったりすることもあります。しかし、これらの意見と担当医の意見を合わせ、多面的な視点から方針を決定することができれば、納得のいく治療を受けられることにつながります。

診断や方針がセカンドオピニオンによって変わるケースは稀で、たいていは担当医の診断や治療方針に新たな面から視点や知識の補強を行うことになります。担当医からの説明が難しかったり、質問しそびれていたりすることを補足してもらえることもあります。治療方針が異なる場合は、担当医と再度相談してから方針を決定する必要があります。

どんなときにセカンドオピニオンを受ければいいの?

セカンドオピニオンが必要になるのは、診断や病状の評価の後、治療方針を検討する段階のときです。まずは担当医の立場から方針を決めてもらい、説明を受けますが、この時点で納得がいかないことがあったり、第三者の意見を聞いてみたいと思ったりしたら、セカンドオピニオンを受けるのが良いでしょう。

方針の決定が必要なのは一回だけとは限らず、がんなどの治療が長期に渡る疾患では病状の進行具合によって再度診断や評価をし、その都度治療方針を定めていく必要がある場合もあります。そこで、次の治療ステージに進む前に、セカンドオピニオンを受けてステージごとに意思決定をすることも、納得して治療を受けるために大切なことであるといえます。

おわりに:セカンドオピニオンは意思決定のための意見の一つ

セカンドオピニオンとは、別の医師に第三者の専門家としての意見を求めることです。診断や治療方針に納得がいかない場合だけでなく、担当医以外からも意見を聞くことで視点や知識の補強を行い、病状や治療方針に対する理解を深める目的でも活用することができます。

セカンドオピニオンの費用は医療機関によって異なり、保険適用外となるため、セカンドオピニオンを受ける場合は医療機関にあらかじめ料金を確認しておきましょう。

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