胃炎のときにヨーグルトを食べるとしたら、どのタイミングがいいの?

2019/1/8

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

胃の調子が悪いときは、胃に負担がかからない食べ物で乗り切りたいと思う方は多いと思います。胃にやさしい食べ物としておかゆや豆腐とともに候補にあがるのがヨーグルト。ヨーグルトを食べると胃壁が守られそうな安心感がありますよね。ところで、ヨーグルトの効果を高めるために食前・食後のどちらに食べるとよいか、ご存知でしょうか。この記事ではヨーグルトを食べるタイミングとともに、胃炎のときの食事で注意するポイントも紹介します。

胃炎になる原因は?

胃の粘膜が炎症を起こしてしまった状態を胃炎といいます。胃炎になると、胃があるお腹のあたりの不快感や、吐き気、嘔吐などの症状がみられます。

通常、胃は、消化に必要な胃酸という酸性の液体と、胃の粘膜を守る胃粘液のバランスがちょうどよく保たれています。しかし、なんらかの原因で胃酸の量が増えたり、胃粘液の量が減ったりすることで、胃の粘膜を守りきれず荒れてしまうのです。

胃酸の量を増やしてしまう原因として、「睡眠不足などの生活リズムの乱れ」「暴飲暴食」「アルコールの過剰摂取」「カフェインの過剰摂取」「脂っこいものや塩気の多いものなど、消化に負担をかけるものの食べすぎ」そして、「ストレス」などが挙げられます。

一方、胃粘液が減少する原因としては薬(解熱鎮痛薬等)の飲みすぎが考えられます。薬の成分が胃の粘膜を刺激しすぎてしまうことがあるようです。

胃炎のとき、ヨーグルトを食べるなら食前・食後どっちがいい?

胃に負担をかけにくい食べ物として、牛乳や豆腐、ヨーグルトなどが挙げられます。しかし、もし胃炎のときにヨーグルトを食べるときは、食べるタイミングにも注意した方がよいでしょう。

ヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌は胃酸に弱く、胃酸が多く分泌されているときは特に、腸まで届かず死んでしまう可能性が高くなります。そのため、おすすめのタイミングは食後、他のもので胃酸が薄まった後に食べるとよいでしょう。乳酸菌やビフィズス菌がしっかりと腸まで届けば、整腸作用などの効果が期待できます。

胃炎のときに食事で気をつけることは?

胃炎を起こしているときは、胃に負担をかける脂っぽいものや、消化しにくい硬いもの、食物繊維を豊富に含むものなどは避けた方がよいでしょう。肉を食べる際にも、脂身の少ない鶏ささみにしたり、白身魚に変えたりといった配慮が必要です。

ほかにも、味が濃く、香辛料や調味料が多く含まれているものは胃酸の分泌を増やしてしまいます。デザートや漬け物、酢の物などにも気をつけましょう。また、ビールやコーヒーなど、アルコールやカフェインを含むものも避けるべきです。ほどよく温めた牛乳、ヨーグルト、おかゆなどがおすすめです。

食事をする際は、一気に飲んだり食べたりせず、よく噛んでゆっくりと食べましょう。極端に熱いもの、冷たいものも避けてください。食後はすぐに動かず、休息をとるようにしましょう。

おわりに:胃炎のときヨーグルトを食べるなら食後がおすすめ

胃の粘膜が炎症を起こしてしまった状態を胃炎といい、胃があるお腹のあたりの不快感や、吐き気、嘔吐などの症状が出ます。主な原因は、生活習慣の乱れや食事の負担、ストレスなどです。

胃炎の間は食べ物に気を付ける必要があります。脂っこいものや味の濃いものなどは胃に負担を与えるため、避けるのが賢明です。ヨーグルトは、比較的消化しやすくおすすめの食べ物ですが、乳酸菌やビフィズス菌は胃酸に弱いため、胃酸が薄まる食後に食べるようにしましょう。

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