記事監修医師
東京大学医学部卒 医学博士
上腹部の痛みや不快感、吐き気や食欲不振などの症状が現れる胃炎。
誰もがいつでも発症し得る身近な病気ですが、疑わしい症状が出たときには、どんな検査をして胃炎と診断するのでしょうか。
今回は胃炎の代表的な症状や、病院での検査方法について、解説していきます。
胃炎とは、胃の最も内側にある粘膜の層が何らかの原因で炎症を起こし、上腹部のむかつきや胃の痛み、吐き気、嘔吐、食欲不振などの症状が出る疾患です。
胃炎には、急性で起こる一時的なものと、胃粘膜の炎症が日常化して長期にわたって続く慢性のものがあります。慢性の胃炎になると、空腹時をはじめ常に胃痛や不快感、吐き気などに悩まされるようになります。
胃炎が疑われるような上腹部の痛み、不快感、吐き気や嘔吐、食欲不振などの症状が現れたら、以下3つの検査を行って胃炎かどうかを調べていきます。
各方法で採取したサンプルに対し、培養や顕微鏡による目視、抗体反応やアンモニアとピロリ菌の反応などを利用して、胃炎かどうかを調べていきます。
胃炎の疑いのある患者に対し、すべての検査を行うとは限りませんが、重症が疑われるほど3つすべての検査が行われる可能性が高くなります。
胃の痛みや不快感、吐き気や嘔吐などの症状があるときは、レントゲンや内視鏡、ピロリ菌検査などの方法を用いて、胃炎かどうかを調べていきます。
急性胃炎であれば、問診のみで一時的な胃炎と判定することもありますが、症状が慢性的で重症度が高いほど、胃炎の原因を特定する意味も含めて、詳しい検査が行われることになります。よく胃が痛くなる、慢性的に胃の調子が悪くなるという方は、胃への検査方法を頭に入れておきましょう。
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