記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2019/4/5
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
何らかの病気や疾患が現れたとき、薬を飲めば良くなるとわかっていても「眠くなるから飲みたくない」と敬遠してしまう人は多いかもしれません。
この記事では、そもそも薬を飲むと眠くなるのかについて、眠くなる薬の具体的な種類や、眠くなる薬を服用するときに気を付けるべきポイントを紹介します。
薬には、その副作用の一種として眠気を引き起こすものがあります。眠気があらわれやすい薬には、たとえば以下のようなものがあります。
服用によって眠くなる薬の代表例である風邪薬や抗アレルギー薬、抗不安薬には、それぞれ以下のような作用があります。
ヒスタミンが過剰に働くことがくしゃみや鼻水引き起こす原因となりますが、本来、ヒスタミンは脳内で眠気を抑えたり、覚醒を促す役割を担っています。このため、風邪薬や抗アレルギー薬などでヒスタミンの働きを抑えてしまうと、症状が軽減する代わりに眠気が起こりやすくなるのです。
眠気をもよおす薬を飲むときには、基本的には医師と薬剤師に指示された用法・用量をよく理解し、きちんと守って服用することが大切です。
ただ、常用している薬などとの飲み合わせが悪いと相互作用を起こし、強力な眠気やその他の副作用を引き起こす原因になる可能性があります。もし、普段から飲んでいる薬のほかに、眠気をもよおす可能性がある薬を処方されたり、購入したりするときは、事前に薬剤師におくすり手帳を見せて、服用しても問題ないかどうかを確認しましょう。
なお、仕事上の都合や車を運転する必要性があるなどの事情から、眠気をもよおす薬を避けたいときは、自己判断で減量・中止するのではなく薬剤師に相談してください。
なお、近年では、従来とほぼ同等の抗ヒスタミン作用がありながら、眠気が出にくいように改良された薬もあります。相談すれば他の選択肢を提案してもらえる可能性もありますので、薬剤師に相談してみるのもおすすめです。
風邪薬や抗アレルギー薬、抗不安薬など一部の薬には、服用で症状を軽減してくれる代わりに、眠気をもよおすものがあります。これは、風邪やアレルギー、不安症状を和らげるための作用が、脳の働きを抑え覚醒を妨げることによる反応です。薬による眠気はある程度仕方がないところではありますが、近年ではほぼ同じ成分で眠気が出にくい工夫がされた薬も販売されています。服用に不安がある場合は、一度薬剤師さんに相談してみましょう。