群発頭痛の治療で使われる薬ってどんなもの?薬以外の治療法もある?

2019/4/8

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

一度発作が出ると、一定期間繰り返し激しい頭痛に襲われるようになる群発頭痛。その治療には、どのような薬が使われているのでしょうか。今回は、群発頭痛の薬物療法で使われる薬の種類とともに、治療薬以外の治療法についても解説します。

群発頭痛の特徴は?

特定の時間帯に、左右いずれか片側の目の奥から前頭部、側頭部にかけて激しい痛みを伴う発作が1~2カ月間繰り返し起こるようになるのを群発頭痛といいます。片頭痛や緊張性頭痛と同じ「一次性頭痛」に分類されますが、発症する人の割合は1,000人に1人と非常に少ないのが大きな特徴です。

群発頭痛の発作が起こると、1~2時間ほど痛みが続きます。いったん発作が出ると、その後1~2カ月間はほぼ毎日、同じ時間に痛むようになります。痛みの発作が現れるタイミングや条件、持続時間には個人差がありますが、目をえぐり取られるような耐え難い痛みが続くのは共通しています。痛みに加えて、痛みが現れている方の目の充血、涙、鼻水、脂汗などの症状も現れることもあります。

痛みは1~2カ月間続いたあといったん治まりますが、その後は半年~2年ぐらいの周期で群発頭痛が起こるようになります。

群発頭痛の治療で使われる薬は?

群発頭痛への薬物療法では、主にトリプタン製剤が使用されます。トリプタン製剤には錠剤や点鼻液、注射液などさまざまな種類があり、片頭痛の治療に使われている薬ですが、群発頭痛への有効性も確認されています。

片頭痛の場合、内服薬でトリプタンを摂取することで症状を和らげる効果がありますが、群発頭痛の治療では注射薬を使うのが一般的です。というのも、内服薬の場合、効果を実感できるようになるまで30~1時間程度かかるのに対し、注射薬を使えば15分以内で痛みがほぼなくなるためです。注射は自分で行うことになるので、処方を受ける際に通院もしくは入院して医師から使い方を指導してもらいます。

酸素吸入も群発頭痛の治療に効果的

トリプタン製剤など、一般的な鎮痛剤を使った薬物療法では症状が改善されない場合、高濃度の酸素吸入も効果があるといわれています。2018年4月から健康保険が適用されるようになったため、患者さんの負担も軽くなりました。

ただ、この方法で群発頭痛の痛みが和らぐメカニズムがまだ明らかになっていないこと、酸素吸入をしても効果がみられない場合もあることから、酸素吸入による治療は頭痛の専門医のもとで受けたほうがよいと言われています。

神経ブロック療法も、群発頭痛の治療で行われることがある

神経ブロック療法は、神経に麻酔薬を注入し、一時的に麻痺させることで痛みを感じないようにする治療法です。群発頭痛の治療では、星状神経節にブロック注射を打ちます。星状神経節に打つことで、頭部の血管を支配する交感神経の働きを正常化させて群発頭痛の痛みを和らげる効果があります。

おわりに:群発頭痛の治療ではトリプタン製剤が使われることが一般的です

目をえぐられるような激痛に見舞われる群発頭痛の治療では、主に注射するタイプのトリプタン製剤が使われます。注射薬を使うことにより、痛みを素早く抑えることができます。また、酸素吸入やブロック注射など、薬以外の治療法が行われることもあります。

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