記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2019/6/10
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
ストレスは職場や学校、家庭など、どこにでも発生しうるものです。わたしたちが日常生活を送る上できっても切り離せないストレス。どのように向き合い、対処していけば、心身の不調といったトラブルに悩まされることがなくなるでしょうか。
ストレスの要因は、仕事や家事、育児や学校生活での疲労や睡眠不足、人間関係のトラブルのほか、災害や気温、気圧の変化、病気や大切な人との死別など、さまざまなものがあります。ストレスは、マイナスに働くと心や体の不調を招くこともあるため注意が必要です。
しかし、ストレスは悪いことばかりではありません。たとえば、スポーツや勉強では、ライバルとの競争や、内容の難しさなど適度なストレスがあることで緊張感が高まり、行動に移すことができたり、がんばり続けたりできるということもあります。ストレスと上手に付き合っていくことは、自身を成長させてくれることもあるのです。
ストレスに弱いかどうかは、性格に加えて、ものごとへの考え方のクセも関わるため、なかなか根本的に変化させることは難しいものです。しかし、ストレスに早く気づき、対処方法をあらかじめ探っておけば、結果としてストレスとうまく付き合っていくことにつながります。
ストレスと対処していくためには、日常生活の中で次のような方法を心がけていきましょう。
人間には、ストレスを感じても急激な体調不良とならないように抵抗するための仕組みがあります。ストレスを感じると、副腎から抗ストレスホルモンと呼ばれるいくつかの種類のホルモンを分泌して、からだを守ろうとします。ホルモンの生成に必要な栄養素を意識して食事に取り入れましょう。
多くの側面があるにもかかわらず、ストレスと感じていることに対して、ひとつの捉え方になってしまうと、ストレスへの対処が難しくなるかもしれません。自分の考え方が偏っていないか、良かったことや失敗から学んだことなどを誰かに話したり紙に書いたりしてアウトプットをする習慣をつけていきましょう。
また、たとえ自分自身からであっても褒められたり、小さな達成感を積み重ねたりしていくことは、自己肯定感にもつながっていきます。自分は大切な存在であり、必要とされている存在であることを感じていれば、ストレスがある状態でも自分を信頼することができるようになっていくでしょう。
ストレスは、大きなものから小さなものまで、身の回りに存在しています。ストレスはすべて悪いというものではありませんが、過剰なストレスは健康をおびやかすこともあります。ストレスに強くなるためには、普段から生活リズムを整え、ストレスを客観的にとらえるように心がけましょう。