ストレスや冷えが神経痛を引き起こすことがあるって本当?

2019/6/16

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

激しい痛みに突然襲われ「神経痛」と診断されたとき、辛い症状の原因が判明しないことがあります。治療や予防をどうすればいいのか戸惑ってしまいますが、もしかしたらその神経痛はストレスや体の冷えが原因かもしれません。この記事では、神経痛の特徴や自分でできる痛みの緩和法を紹介します。

神経痛とは

神経痛とは何らかの原因によって末梢神経に起こる痛みをいいます。神経痛は病名を指すのではなく、症状を指す言葉です。

神経痛の特徴

  • 激しく鋭い痛みが突然発生する
  • しびれを感じることがある
  • 痛みは数秒~数分間続くが、長くは継続しない
  • 痛みが治まっても何度も再発する
  • 痛みが発生する末梢神経を指で押すと、痛みが起こる
  • 痛みが発生する皮膚や粘膜を指などで刺激すると、痛みが誘発される
  • せきやくしゃみで痛みが引き起こされる
  • 特定の姿勢をとると痛みが引き起こされる
  • 痛みが発生する場所は、1本の末梢神経の支配領域に一致する

以上のように神経痛は激しい痛みがあらわれることが多く、中高年以上の年代に多くみられます。

原因がわからない神経痛「特発性神経痛」とは

神経痛には、原因がわかるものとわからないものがあります。原因がわからない神経痛は「特発性神経痛」と呼ばれます。特発性神経痛と診断されるのは、検査を行っても神経痛を引き起こす病気が見つからなかった場合です。痛みを起こしている末梢神経の名前を冠しますので、症状によって呼び方が変わってきます。たとえば腕の神経痛ならば「上腕神経痛」と呼ばれることがあります。

特発性神経痛の原因はまだ解明されてはいませんが、ストレスや体の冷えが原因なのではないかと考えられています。

ストレスや冷えによる神経痛を和らげるには?

特発性神経痛は素早く対処して悪化を防ぐのがおすすめです。痛みがあらわれたら、まずは安静にして症状が治まるまで休みます。発生した痛みを和らげる方法を知り、早めに対応しましょう。普段から気をつけたい対応策を以下にご紹介します。

体を冷えから守る
冷えると痛みを感じやすくなります。気温の低い日、風が強い日、冷房の強さに注意してください。
体を温める
体を温めると血管が拡張し、血液が神経へ栄養をきちんと届けられるようになります。湯船にゆっくり浸かる、痛む個所をカイロや湯たんぽで温める、などがおすすめです。
ストレス解消する
ストレスの蓄積は痛みやしびれを感じやすくし、症状を悪化させる傾向があります。ストレスを感じたらため込まず、解消するようにしましょう。音楽やスポーツなどで気分転換したり集中できる趣味を持ったり、自分なりのストレス解消方法を楽しんでください。
睡眠時間の確保
寝不足は体調不良を招きやすく、体が痛みに敏感になることがあります。十分な睡眠時間を確保し、体を休ませてください。
市販薬を使用する
神経の機能に作用するビタミンB、ビタミンB6、ビタミンB12を配合したビタミン剤が効果的と考えられています。鎮痛消炎成分を配合した外用鎮痛消炎薬、消炎鎮痛成分配合の内服薬などがありますので、薬局の薬剤師に相談しながら選びましょう。

痛みがなかなか引かないときは?

神経痛がなかなか治まらないときは、早急に医療機関を受診してください。体にひそむ病気によって、末梢神経が刺激されている可能性があります。下記のような痛みがみられたら、検査で原因を特定し、治療を速やかに開始することが望ましいです。

肋骨の痛み
心臓、肺、胃、肝臓、膵臓などの臓器に疾患が発生している可能性があります。
顔面や肋間の痛み
脳に疾患が発生している可能性があります。

受診するのは内科、神経外科、脳神経外科、整形外科、ペインクリニックなどがおすすめです。神経痛の検査では、末梢神経に異常がないか確認しますので、CTやMRIの画像診断が可能な病院を受診しましょう。

おわりに:原因不明の神経痛はセルフケアで痛みを緩和

原因のわかる神経痛は病院を受診して適切な治療を開始するようにしてください。原因不明の神経痛は、ストレスの蓄積と体の冷えを取り除くことを目指しましょう。日常生活に取り入れられる痛みの緩和法で、できるだけ神経痛を予防するのがおすすめです。

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