かくれ脱水は梅雨時期から要注意!?セルフチェックで予防対策を!
2019/6/13
梅雨の時期は連日の雨でじめじめして家にこもる機会も多くなりそうですよね。ただ、梅雨や梅雨明けにも脱水症状に気を付けなければいけないということをご存知でしょうか。
「梅雨時期に脱水症状?」と驚く方も多いでしょうが、梅雨の脱水は夏の猛暑時の脱水症状に比べ自覚症状に乏しいので注意が必要なんです。
この記事では、梅雨の脱水の特徴やセルフチェック方法、対処法を紹介していきます。
梅雨の体調不良、それって「かくれ脱水」かも?
「夏は脱水症に気を付けましょう!」とよく耳にすると思いますが、梅雨の時期にも脱水症になる方は多いです。
かくれ脱水は脱水症の一歩手前の状態で、はっきりとわかる症状が現れません。症状が出にくいという特徴があるので本人も周りの人も気づけずに対策が遅れがちになってしまうこともあります。
そのまま放置して完全に脱水症状に陥ってしまうと命に関わることもあります。重症化させないためにはかくれ脱水の段階で気づき、できるだけ早く対処することが大切になってきます。
かくれ脱水の兆候に早く気づくために、以下のような「かくれ脱水の特徴」理解しておきましょう。
症状となりやすい人の特徴
かくれ脱水は
- 何となくだるい
- 食欲がない
- 疲れがとれない
というような「はっきりしない体の不調」しか現れないことが大半です。
以下に当てはまる人はかくれ脱水になりやすいので、だるさや食欲不振を感じたときは注意しましょう。
- 高齢者
- ダイエット中の人
- 不規則な生活の人
- アルコールをよく飲む人
- 朝ご飯を抜いている人
また、脱水症状は炎天下の屋外だけで起こるわけではなく、屋内でも起こります。
風通しの悪い空間で過ごすときや寝汗の量が増えそうな寝苦しい夜は、脱水症にならないように事前に対策をとっておきましょう。
かくれ脱水のセルフチェック
脱水症の前段階である「かくれ脱水」の症状は、気づきにくいものばかりです。
以下のような変化がないか十分に気をつけてチェックし、気になる変化があるときは早めに水分や電解質を補給するようにしてください。
- 肌が乾燥している
- 汗をかいたり水分補給の頻度が少ないと体の水分が不足気味になり、皮膚が乾燥しやすくなる
- 皮膚のハリがなくなった
- 体の水分量が減ると、肌の乾燥だけでなく皮膚の弾力性も失われる
- 口の中がねばつく
- 水分不足で唾液が出にくくなり、口の中の粘膜が乾燥して口の中がねばついたり、つばを飲み込みにくくなったりする
- 便秘になった
- 体内の水分量が減ると便の中の水分も減ってしまうので、便秘になりやすくなる
- 足のすねにむくみがある
- 足のすねがむくむのは、血管内の水分が減ってきているサイン。靴下を脱いだ後もゴム跡が10分以上続く場合は要注意
チェック項目にひとつでも当てはまるものがある場合は、体の水分が不足している「かくれ脱水」の可能性があります。
すぐに涼しい場所に移動して、経口補水液などで水分と電解質を補給しましょう。
もし口から水分が補給できないときや嘔吐しているとき、意識が朦朧としていたり不自然な言葉使いをしている、ふらついているなどしている場合は、すでに脱水症状に陥っている恐れがありますので、すぐに病院に連れて行きましょう。
かくれ脱水にならないようにするにはどうすればいい?
かくれ脱水の症状は気づきにくく発見が遅れがちになってしまうので、予防対策がとても大切になってきます。予防には日ごろからこまめに水分補給をすることが欠かせません。
こまめな水分補給を行うためには以下のような対策をしておきましょう。
食事の際に水分を摂る
食事は飲み物だけでなく食べ物にも水分が含まれています。バランスの良い食事を心がけながら、食事中もしっかりと水分を摂ることを心がけましょう。
また、アルコールは利尿作用があり脱水症状を引き起こしやすいです。過度な飲みすぎは避け、飲酒後はしっかりと水分を補給しましょう。
入浴前後にも水分補給
お風呂に入るとのぼせたり汗をかいたりして脱水症になりやすいです。そのため、お風呂に入る前と入った後とで水分を摂るようにしてください。
寝る前にも水分補給
6月に入ると寝苦しいと感じることも増えてきます。寝ている間に寝汗をたくさんかくと体は水分不足になり、日中のだるさや集中力の低下を引き起こすこともあります。寝汗対策として、必ず寝る前に水分補給をしておきましょう。寝室にも飲み物を準備しておくと、途中で目を覚ましたときに水分補給ができるのでおすすめです。
経口補水液をうまく活用する
経口補水液はスポーツドリンクに比べ、より水分と電解質が体に吸収されやすくなっている飲み物です。水、塩分、糖分をバランスよく含んでいるため、体のだるさや下痢、発熱などの症状が現れたときに効率よく水分補給をすることができます。
いざというときのために、ペットボトルやゼリー状のものを持ち歩くようにしましょう。
おわりに:かくれ脱水の予防にはこまめな水分補給を
脱水症は夏だけでなくこれから迎える梅雨に時期にも多く発症します。脱水症の前段階であるかくれ脱水から対策をするためには、こまめな水分補給が欠かせません。突然のめまいや激しい発汗などの症状が起こった場合には速やかに病院を受診しましょう。