記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2019/7/4
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
大人に比べ免疫が弱い子供は、夏風邪にもかかりやすいですよね。子供が夏にかかる風邪の原因や症状には、どのような特徴があるのでしょうか。今回は子供がかかる夏風邪について、その原因や症状の特徴、症状が見られたときの適切な対処法などを解説していきます。
子供がかかる夏風邪の特徴として、以下が挙げられます。
子供の夏風邪は、大人と比べると症状の現れ方が多様で、必ずしも咳や頭痛、鼻水や発熱症状を伴うとは限りません。
子供の夏風邪の原因となるウイルスは、そのほとんどが「アデノウイルス」と「エンテロウイルス」と呼称されるものです。
アデノは「のど」、エンテロは「腸」という意味で、それぞれ感染して人体に侵入した後、のどと腸で増殖して血液を介して移動し、夏風邪を発症させます。アデノウイルス、エンテロウイルスのどちらも数十種類の型があるため、感染するウイルスによって症状の現れ方が異なり、かつ、繰り返し感染・発症することがあるのです。
子供の夏風邪の原因となるアデノウイルスとエンテロウイルスの主な感染経路として、以下の4つが考えられます。
子供は大人が気づかないうちに、ほかの子供と濃厚に接触していることもよくあります。夏風邪の一種であるプール熱が幼稚園・保育園や学校で爆発的に集団感染を起こすことがあるのは、子供同士で感染が広がりやすいためと言われています。
以下のような症状が子供に見られたら、夏風邪を発症している恐れがあります。
上記に当てはまる場合はすぐに小児科を受診し、医師の指示を仰いでください。
夏風邪の診断をもらった場合、医師の指示に従い自宅で療養させるとともに、できるだけ早く子供が通う幼稚園や保育園、学校に一報を入れます。こうすることで、子供が通う幼稚園や保育園、学校でのその後の夏風邪の感染拡大を防ぐことができ、他の子供を守ることにつながります。
子供が夏風邪にかかってしまった場合、どのくらいで幼稚園や保育園、学校に再び通えるようになるのでしょうか。以下に夏風邪の種類ごとに、子供が再び幼稚園、保育園、学校に通えるようになる日数の目安をまとめてご紹介していきます。
上記はあくまで目安であり、園や学校によっては独自のルールを設定している場合もあります。通園・通学の再開は自己判断せず、医師もしくは園・学校の指示に従ってください。
子供がかかる夏風邪の症状は、典型的な発熱や咳、鼻水ではなく、手足や口内の発疹や短期間の高熱など、特徴的であることが多いです。いずれも数十種類あるアデノウイルスやエンテロウイルスによるもので、感染・発症を繰り返しやすいことでも知られています。子供に夏風邪が疑われる症状が出たら、必ず医師の診断を受けたうえで通っている園や学校に連絡を入れて、症状が落ち着くまで通園・通学は控えさせましょう。