夏になると便秘がちになるのはどうして?改善するには?

2019/8/4

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

便秘になると体にさまざまな不調があらわれます。そこで今回は夏の便秘の原因やおすすめの食べ物などをご紹介します。

夏に便秘になりやすい原因は?

夏に便秘になる原因として、主に以下のようなものが考えられます。

体の冷え

体が冷えると新陳代謝が悪くなって腸のはたらきが低下するため、便秘になりやすくなるといわれています。また、エアコンの効いた部屋に長時間いることも、体温が低下する一因です。外出時にはカーディガンを羽織ったり、室内ではエアコンの効きすぎに注意し、ひざ掛けなどを活用して冷えを防ぎましょう。また、夏はそうめんや冷やし中華などの麺類を食べたくなりますが、冷たいものの摂りすぎは腸が冷えて便秘につながりやすくなるので気をつけましょう。

水分不足

汗をかくと体の水分が減り、大腸まで十分な水分が行き届かないために便が硬くなりやすいといわれています。また、コーヒーや紅茶、アルコール類は利尿作用があるため、余計に体内の水分を減らすことにつながりかねません。1日1.5Lを目安に、喉の渇きを感じる前に水やカフェインの含まない飲み物などで水分補給をするなど、意識して水分をとるようにしましょう。

食欲不振

暑さなどにより食欲が低下すると、便のもととなる食事の量が減ります。食事量に加えて体内の水分量も低下してしまうと、排出が大変になります。また、便がお腹に溜まることでさらに食欲がなくなり、便が出にくくなるなどといった悪循環に陥りやすくなると考えられます。

夏の便秘を解消するために今すぐできることは?

便秘を解消するために今すぐできることとして、朝食を食べることが挙げられます。

人は体内時計により、日中は活動的、夜は体を休めるというリズムをつくっています。体内時計が整っていると腸のはたらきをコントロールしている自律神経のはたらきも良くなります。

便秘解消に役立つおすすめの食べ物は?

便秘を解消するために効果的な食べ物として、主に以下のようなものが考えられます。

水溶性食物繊維

食物繊維は、さつまいもなどのいも類に多く含まれる不溶性食物繊維と、きのこ類や納豆などに含まれる水溶性食物繊維の2種類に大別できます。不溶性食物繊維は便の量を増やすはたらきがある一方で、水溶性食物繊維は腸管内から水分を取り込み、便をやわらかくするはたらきがあります。そのため、快便を目指すには、不溶性:水溶性=2:1の割合が理想的だといわれています。

はちみつ

オリゴ糖は腸内で善玉菌のエサとなり、善玉菌を増やすはたらきがあります。はちみつにはこのオリゴ糖が含まれているため、腸内環境を整えてくれる効果が期待できます。またオリゴ糖は消化・吸収されにくいため、不要なものを一緒に体外へ排出し、便秘改善にもつながると考えられます。

オリーブオイル

オリーブオイルは、酸化されにくいオレイン酸が主成分です。このオレイン酸は腸のはたらきを活発にするという研究報告もあります。特にエクストラバージンオイルは腸内の潤滑油となって内容物との摩擦が減り、便が出やすくなるといわれています。

おわりに:便秘を解消するために、冷えや水分補給、食事の見直しなどに取り組もう

夏は水分不足や体の冷えなどにより、便秘を招きやすくなるといわれています。まずは朝食を食べることから始めて、便秘改善を目指しましょう。

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