記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2019/9/12
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
一般的に花粉症と言えば、春に起こるスギやヒノキへの反応が知られています。しかし花粉症を引き起こすのは、春の植物だけではないのです。
今回は、秋の花粉症を引き起こす代表的な植物の1つ「ヨモギ」について、ブタクサとの共通点や、秋のヨモギ花粉から身を守る方法とあわせてご紹介します。
キク科の多年草であるヨモギは、夏から秋にかけて花粉を飛散させます。別名モチグサ、エモギなどとも呼ばれることのあるヨモギは日本に全国的に分布しており、秋の花粉症の原因となる植物の一種です。日本全国のうち、特にヨモギ花粉の飛散量が多い地域としては以下が挙げられます。
ヨモギの花粉は、ブタクサなどと同じ草本花粉(そうほんかふん)に分類されます。草本花粉とは、ヨモギやブタクサなどキク科、またはイネ科などの雑草から飛散する花粉の総称です。
春先に広い範囲にわたり花粉を飛散させるスギやヒノキなどの樹木花粉とは異なり、草本花粉は、以下のような特徴を持っています。
一般的な花粉シーズンの春先ではなく、夏から秋にかけて鼻のムズムズや目のかゆみ、肌荒れや蕁麻疹の症状が出ている場合は、ヨモギに反応した花粉症かもしれません。
ヨモギ花粉などによる秋の花粉症から身を守るには、春にスギやヒノキ花粉に対して行うのと同じように、一般的な花粉症対策を行うのが有効です。まずは以下の基本の花粉症対策を行って、花粉を体内に吸い込まないようにしましょう。
また秋の花粉症の原因であるヨモギは、河川敷や公園などに多数自生しています。ヨモギ以外に秋の花粉症の原因となるイネやブタクサなどの草本花粉も、同様に雑草の多いエリアに生い茂っています。
秋に花粉症を疑うような症状を感じたら、草本花粉が多く飛散していそうな河川敷、公園、空き地などのエリアは避けた方が良いでしょう。
なお、秋特有の空気の流れによる大気汚染も、秋の花粉のアレルゲンを悪化させます。排気ガスの多い幹線道路沿いや高層ビル群なども、できるだけ避けてください。
一般的に春に飛散し、花粉症を引き起こすスギやヒノキ以外にも、花粉症を引き起こす植物はあります。日本で全国的に自生し、夏から秋ごろにかけて飛散量が多くなるヨモギも、秋の花粉症の原因となり得ます。ヨモギのような雑草から飛散する花粉は草本花粉と呼ばれ、スギなどの樹木花粉に比べ飛散範囲が狭く、時期が遅くなるのが特徴です。秋ごろに花粉症状を感じたらヨモギ花粉症の恐れがあるので、対策して症状を抑えてください。