秋に気をつけたい、3つのアレルギーってどんなもの?

2019/9/8

季節によって起こるアレルギーといえば、春先の花粉症が有名です。この時期のスギ花粉に悩まされる人は多く、毎年冬の終わりにはたくさんの花粉症グッズが店頭に並びます。しかし、実は花粉症は春だけのものではなく、秋にもピークがあるのを知っていますか?

今回は、代表的なアレルギーである花粉症をはじめ、秋に気をつけたいアレルギーを3つご紹介します。

秋に気をつけたいアレルギー①:花粉症

花粉症は春先のスギ花粉が有名で患者数も多いですが、実は花粉症の原因となる「花粉」が飛ぶのは春だけではありません。一年中何らかの花粉は飛んでいますので、時期によってそれぞれの花粉症の人が症状を発症しています。スギ花粉で花粉症を起こす人が季節によって症状が落ち着くのは、スギ以外の植物の花粉ではアレルギーを発症しないからです。

アレルギーは特定のアレルゲン(原因物質)に対してのみ発症しますので、このように季節によって花粉症の症状が落ち着く人が多いのです。秋に飛散する花粉は「ブタクサ」「ヨモギ」「カナムグラ」があり、これらはスギと違って背の低い草であることから、河原や公園・空き地などに多く生えています。すると、ジョギングや散歩などの際に気づかず吸い込んでしまうのです。

花粉症は生まれつきの体質だけでなく、アレルゲンを何度も何度も繰り返し吸い込むことで発症することもあります。つまり、ブタクサやヨモギの花粉を吸い込み続けることで、もともと秋には花粉症の症状がなかった人でも発症してしまうことがあるのです。とくに、もともとスギ花粉など別の花粉症を持っている人は秋の花粉症も発症しやすいため、花粉の多い場所を避ける、マスクをするなど予防対策をしっかり行いましょう。

花粉症は春と秋で症状が違う?

花粉症は、原因となる植物によってそれぞれ症状が異なります。例えば、スギ・ヒノキ・シラカンバなどの樹木では鼻水・くしゃみ・目のかゆみなどの症状が起こりますが、このうちヒノキ・シラカンバの花粉症を持つ人は口腔アレルギー症状(果物を食べると口の中がかゆくなったり腫れたりする)も同時に発症することがあります。

ブタクサやヨモギでも鼻や目の症状が起こるのは同じですが、花粉の粒子の大きさがスギなどの樹木は大きく、ブタクサなどの草花は小さいという特徴があります。つまり、スギ花粉はほとんどが鼻の粘膜でとどまり、奥の気道への影響はごく少ないのですが、ブタクサ花粉は鼻を越えて気管に入り、喘息のような症状を引き起こすこともあるのです。

秋に気をつけたいアレルギー②:ダニアレルギー

秋に気をつけたいアレルギーとして、ダニによるアレルギーも考えられます。ダニは高温多湿の夏に発生・活動しやすいことはよく知られていますが、ダニアレルギーは生きているダニによって起こるものではなく、ダニの死がいやフンによって起こるのです。つまり、5~9月にかけて増え、活発に人を刺していたダニが秋には急激に死に始めるので、アレルゲンが一気に増えるというわけです。

また、秋から冬にかけてはだんだんと空気が乾燥してきます。すると、アレルゲンであるダニの死がいやフンが乾燥し、粉々になって空中に飛散します。その大きさは約0.01mm程度と非常に小さく、ちょっとした風や空気の流れ、衝撃で飛び散り、呼吸で体内に入り込み、アレルギー症状を引き起こすのです。

ダニアレルギーの症状は、以下のようなものが見られます。

  • 鼻:アレルギー性鼻炎(くしゃみ・鼻水・鼻づまりなど)
  • 目:アレルギー性結膜炎(充血・かゆみなど)
  • 気管支:喘息(咳・呼吸困難など)
  • 皮膚:アトピー性皮膚炎(かゆみ・湿疹など)

秋に気をつけたいアレルギー③:気温差によるアレルギー

上記2つのアレルゲンによるアレルギーとは異なるアレルギーが「寒暖差アレルギー」と呼ばれるもので、医学的には「血管運動性鼻炎」の一種とされています。主に秋から冬にかけて1日の寒暖差が大きい時期、または冷房による急激な温度変化などによってくしゃみや鼻水・せきなどのアレルギーによく似た症状が出るものの、発熱・かゆみ・目の充血などはありません。

そのほか、上記2つと異なる症状として「イライラなどストレスを感じる」「食欲減退など、胃腸の不調がある」というものが挙げられます。秋は気温の変化が激しく服装の調節が難しいため、このような症状が出るとつい冷えによる風邪と思い込んでしまいがちですが、発熱がなければ寒暖差アレルギーかもしれません。

このような症状が起こる原因は、寒暖差による自律神経の乱れです。血管は寒いと体温が必要異常に下がらないよう縮み、暑いと逆に広がる性質がありますが、寒暖差が激しいとその拡縮が追いつかず、自律神経がうまく働かなくなってしまいます。とくに、7度以上の寒暖差があるとこのアレルギーを発症しやすいと言われています。

また、この寒暖差アレルギーは筋肉量が少なく、体内で熱を作りにくい女性の方が男性と比べて発症しやすいとされています。女性はとくに秋には脱ぎ着しやすい洋服でこまめな体温調節を行ったり、ショウガなどの血行を良くする食品を意識的に摂取して体の中から温めておくことが大切です。

おわりに:秋の3つのアレルギー、花粉症・ダニアレルギー・寒暖差アレルギーに要注意

秋のアレルギーは、花粉症・ダニアレルギー・寒暖差アレルギーの3つです。花粉症は春先のスギやヒノキなどの樹木とは異なり、ブタクサやヨモギなどの草花が中心です。ダニは噛まれる被害が起こるのは夏ですが、夏に活動していたダニが死滅する秋にアレルギー症状が現れます。

また、1日の寒暖差が激しいときにもアレルギーによく似た症状が現れます。これが寒暖差アレルギーで、7度以上の寒暖差で起こりやすいとされています。

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