二次性糖尿病とは?原因となる病気にはどんなものがある?

2019/9/6

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

1型・2型糖尿病の他に、二次性糖尿病と呼ばれる糖尿病があることはご存知でしょうか。今回は二次性糖尿病やその原因などをご紹介します。

二次性糖尿病とは

二次性糖尿病とは、1型や2型糖尿病とは異なり、他の病気に伴って引き起こされる糖尿病です。肝疾患や内分泌疾患などのほかに、これらの病気の治療で使われる薬による副作用などによっても発症するといわれています。

二次性糖尿病の原因となる病気は?

二次性糖尿病は、以下のような膵臓や肝臓、内分泌系の病気や薬の影響、感染症や自己免疫疾患などが原因で発症します。

膵臓がん、膵炎
膵臓がんや膵炎が進行した場合、インスリンを分泌している膵臓のβ細胞が壊され、インスリンの作用や分泌が低下します
肝硬変
肝臓の病気が悪化して肝硬変になると、肝臓の本来の機能が普段通りはたらかなくなります。インスリンは肝臓などにブドウ糖を取り込むことで血糖値を下げているため、肝硬変によって肝臓にブドウ糖を取り込めなくなると高血糖となり、糖尿病を引き起こす恐れがあります
クッシング症候群
コルチゾールという血糖値を上げるホルモンが過剰に分泌するようになり、二次性糖尿病の原因になります
アルドステロン症
インスリンがはたらくときに必要となるカリウムイオンが取り込めなくなり、インスリンのはたらきが低下してしまいます

また、サイアザイド系の利尿薬はインスリンの分泌を低下させるといわれています。このため、薬の服用は必ず医師の指示の下で行うようにしましょう。

二次性糖尿病を治療するには

二次性糖尿病の治療は、糖尿病の治療を行いながら、二次性糖尿病を引き起こしている元の病気も治療することといわれています。元の病気が快方に向かうことで二次性糖尿病の多くは安定していくと考えられています。

おわりに:二次性糖尿病の元となっている病気も治療しよう

二次性糖尿病は、肝疾患や内分泌疾患など、さまざまな病気が原因で引き起こされることがあります。元となっている病気を治療することで二次性糖尿病が改善することもありますので、医師と相談しながら適切な治療を進めていきましょう。

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