記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2020/12/24
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
新型コロナウイルスの流行による変化はありますが、一年の締めくくりから新年にかけては、忘年会や新年会、親戚の集まりに同窓会など宴会とパーティーの機会が増える時期ですよね。お酒の飲みすぎ、料理の食べすぎ、ケガや体調不良でつらい状態になり、救急に駆け込む人も少なくありません。高齢者や小さなお子さんは餅を喉に詰まらせる事故にも気をつけたい時期です。この記事では健康的に年末年始を過ごすために必要な予防法や対策を紹介します。
人間の体にはウイルスに抵抗する免疫力が備わっていますが、過労、睡眠不足、栄養不足、飲みすぎ食べすぎなど暴飲暴食によって免疫力が弱まることがあります。免疫力が弱まると病気になりやすく、重症化のリスクも上がります。
また、冬は空気が乾燥しているため、ウイルスが活発になる季節です。というのも、ウイルスは低温と乾燥した空気を好むためです。新型コロナウイルスはもちろんですが、風邪、インフルエンザ、ノロウイルスによる感染性胃腸炎に特に注意してください。
アルコールには脳の働きを抑える作用があり、アルコール血中濃度が高くなると体にさまざまな変化が起こります。ほろ酔い状態のアルコール血中濃度は0.05~0.08%で、お酒で気分がよくなる、いつもより動作が鈍くなるなどの変化があらわれます。しかしアルコール血中濃度がほろ酔い期を超えると、体は危険な状態になっていきます。
酔いが深まりアルコール血中濃度が高くなると動作を制御できなくなり、転倒や転落によって負傷する危険性が高いです。体の動きを自分の意思で制御できない場合は、飲酒の適量を超えていると考えられます。
アルコールの分解速度は、体質によって個人差があります。自分の適量を知り、飲みすぎを控えることが大切です。自分だけではなく、一緒にいる人たちが飲みすぎで急性アルコール中毒にならないように注意しましょう。
お正月は餅を食べる伝統文化が愛されています。注意してほしいのは、餅を喉に詰まらせる危険性です。特に高齢者や小さな子供は飲み込む力が弱いため、餅がのどに詰まって呼吸困難に陥るおそれがあります。
年末年始は休診の医療機関が多く、いざというときにどの病院に行けばいいかわからなくなることが多い時期です。年末年始に受診可能な病院を探す方法を紹介します。
寒くて乾燥する時期の年末年始は、風邪やインフルエンザ、ノロウイルスの予防が大切です。さらに楽しい宴会やパーティーが続くなか羽目を外しがちですが、自分も周りの人もお酒を飲みすぎないように自制すると安全でしょう。餅を食べるときは高齢者や小さな子供から目をはなさないようにし、健康的に新年を迎えましょう。