記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2020/6/2
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
働き方改革などで広まりつつあるのがリモートワーク。ライフスタイルが多様化している現代では、特定の職場に出勤しなくてもいい労働形態がメリットになる一方で、リモートワークならではのデメリットもあります。この記事では、リモートワークで運動不足に悩む人向けの対処方法にはどんなものがあるかを紹介します。
リモートワークで働く代表的なメリットとして、以下のようなものがあります。
会社などの職場に出勤して仕事をする場合、電車やバスなどを使って職場まで往復する必要があります。リモートワークにすると、この移動時間を節約できます。会社から自宅までの距離が遠い人にとって、通勤時間がなくなることは大きなメリットです。通勤ラッシュの満員電車や渋滞を避けられるのも魅力的です。
会社までの通勤がストレスだった場合は、リモートワークによってストレスが和らぎます。
小さな子供の子育てや介護をしている場合、リモートワークは時間の融通が比較的きく場合が多いです。平日に病院を受診するのが楽になる、子供が急病のときにお迎えなどの対応がしやすいなど、時間を柔軟に使えます。
リモートワークの場合は会社ではないところで仕事ができますので、自分がより集中しやすい環境を選んだり作ったりしやすいのも特徴です。集中力を上手にアップさせると、仕事の効率上昇にもつながります。
さまざまなメリットが期待できるリモートワークですが、デメリットのひとつに運動不足になりやすいことが挙げられます。というのも、忙しい社会人が取り組みやすいダイエットや運動として「通勤中に一駅分歩く」「通勤や仕事をしているときは意識的に階段を使う」ことが推奨されやすいためです。
これらは会社の通勤、退勤時には運動するチャンスがあるから可能な方法ですが、自宅でのリモートワークの場合は通勤時間がないため、実践しづらくなってしまいます。その結果、運動不足による血行不良や肥満につながることが悩みとなる人もいます。
運動不足解消には強度の高いスポーツが必要というわけではありません。気軽に取り入れられるストレッチから始めるのもおすすめです。
ストレッチをするときは、呼吸を意識すると効果がより上がります。
大きく息を吐くことで、筋肉をゆるめます。動かす筋肉を意識して、呼吸を止めずにストレッチしましょう。筋肉がゆるむと血行不良が改善されますので、代謝アップも期待できます。ひとつのストレッチには15~30秒ほどかけてじっくり行ってください。ストレッチをするときにタオルを使い、体の動きをサポートするのがおすすめです。
座りっぱなしは血流が滞りがちですので、血行不良を解消することも大切です。
運動不足やデスクワークによる血行不良や筋力低下を改善するために取り入れたいのがスクワットです。スクワットをすると、下半身の大きな筋肉を刺激して血流を促すことができます。
スクワットをするときは、深い呼吸を意識しましょう。深く呼吸して酸素を取り込むと、体のすみずみまで血液が行き渡り代謝が上がります。
ゆっくりと深呼吸をしながらスクワットすることで高い効果を得られます。回数はスクワットを始めて1週間目は5回、2週間目は10回、筋力がついてきたら20回を目安に行いましょう。
リモートワークはライフスタイルが多様化する現代社会において、柔軟な働き方を叶えるメリットがありますが運動不足には要注意。呼吸を意識しながら行うストレッチ、スクワットは気軽に始めやすいので、こまめに取り入れることをおすすめします。