記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2026/8/15
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
紫外線というと、真夏の強い日差しを思い浮かべることがあります。しかし、紫外線の強さは気温と同じではないため、涼しく感じる日でも対策が必要になることがあります。気象庁は、紫外線が人体へ及ぼす影響の度合いを分かりやすく示す指標としてUVインデックスを提供しています。紫外線の強さは季節、時間帯、天候、場所などによって変化するため、屋外で長時間過ごす日は気温だけで判断しないことが大切です。紫外線には皮膚への影響だけでなく、目への影響もあります。一方、日光を完全に避けなければならないという意味ではありません。屋外活動を必要以上に制限するのではなく、紫外線が強い時間帯や場所では日陰や衣服などを活用して、浴びる量を減らす考え方が基本です。
紫外線対策では、日焼け止めだけに頼る必要はありません。日差しが強い時間帯には日陰を利用し、帽子や肌を覆う衣服などを組み合わせる方法があります。環境省の紫外線対策では、UVインデックスが高い場合に日陰の利用、長袖の衣服、帽子、日焼け止めなどを活用する考え方が示されています。日常の買い物や通勤など短時間の外出と、屋外スポーツやレジャーのように長時間日光を浴びる場合では必要な対策も変わります。毎日同じ対策を機械的に行うのではなく、外にいる時間や紫外線情報に合わせて調整しましょう。日傘を使う場合も、地面や周囲から反射した紫外線を完全に防げるわけではないため、必要に応じてほかの方法と組み合わせます。
日焼け止めは、紫外線を浴びる量を減らすための方法の一つです。選ぶときにはSPFやPAなどの表示がありますが、数字が高いものを選べばどのような状況でも十分というわけではありません。屋外にいる時間、汗や水に触れる場面、肌の状態などを考えて選びます。また、塗る量が少なかったり、汗や摩擦で落ちたりすると期待する効果が得られにくくなるため、必要に応じて塗り直すことも大切です。日本皮膚科学会も、日焼けについて一般向けに紫外線の特徴や対策を紹介しています。肌が敏感な人や皮膚疾患の治療中の人では、使用する製品について医師や薬剤師へ相談する方法もあります。日焼け止めを使っているから長時間日光を浴びてもよいと考えず、日陰や衣服と併用しましょう。
紫外線の影響は皮膚だけではありません。長時間強い紫外線を浴びる状況では、目を保護することも大切です。帽子や紫外線をカットする眼鏡、サングラスなどを状況に応じて利用します。ただし、サングラスはレンズの色が濃ければよいというわけではなく、紫外線を適切に遮る製品かどうかを確認することが重要です。また、雪面、水面、砂浜などでは反射した紫外線の影響を受けることがあります。アウトドア活動では正面からの日差しだけでなく、周囲からの反射にも注意しましょう。目の痛みや強い充血、見え方の異常などが続く場合は、紫外線によるものと自己判断せず眼科へ相談してください。視力が急に低下した、視野が急に欠けたなどの症状がある場合には早めの医療評価が必要です。
日焼けによって皮膚が赤くなった場合は、さらに強い日光を浴びることを避け、患部を冷やすなどして刺激を減らします。軽い赤みは時間とともに落ち着くこともありますが、水ぶくれが広い範囲にできた、強い痛みがある、発熱や吐き気など全身の症状がある場合は医療機関へ相談しましょう。また、紫外線対策は夏だけの一時的なものではなく、屋外で過ごす状況に応じて一年を通して考えることができます。外出を極端に避ける必要はなく、紫外線情報を確認しながら、時間帯、日陰、衣服、帽子、日焼け止めなどを組み合わせます。健康管理として無理なく続けられる方法を選ぶことが大切です。