記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2026/10/15
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
胃がんなどの病気で胃の一部または全部を切除した場合、手術前と同じように食事をすることが難しくなることがあります。
胃には、食べ物を一時的にため、胃液と混ぜながら少しずつ腸へ送り出す働きがあります。
胃を切除すると、食べ物をためる容量や腸へ送り出す働きが変化します。
そのため、一度に多くの量を食べられなくなったり、食後に腹部の不快感が生じたりする場合があります。
また、食事量が減ることで、体重減少や栄養不足につながることもあります。
ただし、手術後の症状や食べられる量には個人差があります。
胃をどの程度切除したか、食べ物の通り道をどのように再建したかなどによっても、食事の注意点は異なります。
手術後の食事では、医療機関で説明された内容を基本にしながら、現在の体調に合わせて食べ方を調整することが大切です。
胃を切除したあとには、一度に大量の食事をとることが負担になる場合があります。
そのため、国立がん研究センターがん情報サービスでは、少量ずつ、何回かに分け、よく噛んでゆっくり食べることを基本としています。
例えば、一度に十分な量を食べられない場合は、通常の食事を少なめにし、食事と食事の間に補食を取り入れる方法があります。
補食には、おにぎり、ヨーグルト、卵料理など、本人が食べやすい食品を選ぶとよいでしょう。
ただし、食品の適性は手術後の状態や症状によって異なります。
また、食事を急いで食べると、十分に噛めないまま食べ物が腸へ送られることがあります。
食事中は一口の量を小さくし、落ち着いて食べることを心がけましょう。
食べられる量が少ない場合でも、主食だけに偏らず、たんぱく質を含む食品などを組み合わせることが大切です。
胃を切除したあとには、ダンピング症候群と呼ばれる症状が起こる場合があります。
ダンピング症候群は、食べ物が胃から腸へ急速に移動することなどによって生じる症状です。
食後比較的早い時間に、動悸、発汗、腹痛、下痢などが起こる場合があります。
また、食後しばらくしてから、血糖値の変動に伴う冷や汗やふらつきなどが現れることもあります。
ただし、こうした症状がすべてダンピング症候群によるものとは限りません。
症状が出る場合は、食べた内容や食事量、症状が現れた時間などを記録すると、医療機関で相談する際に役立ちます。
食事では、よく噛んでゆっくり食べ、一度に大量の食事をとらないことが基本になります。
糖分の多い食品や飲み物によって症状が出る場合もあるため、個別に調整が必要になることがあります。
自己判断で多くの食品を制限せず、担当医や管理栄養士と相談しましょう。
胃の手術後には、食事量が減少し、体重が落ちることがあります。
また、手術の内容によっては、鉄やビタミンB12などの栄養素の吸収に影響が生じる場合があります。
ビタミンB12は、赤血球をつくる働きや神経機能の維持などに関係する栄養素です。
胃を切除したあとには、食事だけで必要な量を補うことが難しくなり、医療機関で補充が必要になる場合もあります。
そのため、手術後は定期的な診察や血液検査を受けることが大切です。
また、体重の変化や食事量を記録しておくと、栄養状態を確認する手がかりになります。
食事量が少ない場合は、栄養補助食品などを使用することもありますが、種類や使用方法については専門職へ相談しましょう。
胃の手術後に腹痛や吐き気、下痢などが繰り返し起こる場合は、医療機関へ相談しましょう。
また、食事がほとんどとれない、体重が減り続ける、強い疲労感があるといった場合も注意が必要です。
手術後の体調は、時間の経過とともに変化することがあります。
以前は食べられなかった食品を食べられるようになる場合もありますが、無理に食事量を増やす必要はありません。
突然の激しい腹痛、繰り返す嘔吐、意識障害などがある場合は、速やかな医療的対応が必要です。
胃を切除したあとは、少量ずつ、回数を分けて、よく噛んで食べることが基本になります。
ただし、食べられる量や症状には個人差があります。
食事量が減少している場合は、必要な栄養を補う方法について管理栄養士などへ相談しましょう。
体重の変化や食後の症状を確認しながら、本人に合った食生活を整えていくことが大切です。