運動とサプリメントで理想のボディは手に入る？

プロテインの実情

タンパク質は私たちの食生活にとって大切なもので、筋肉を含むすべてのからだの組織の構築と維持のための必要なものです。
これには、筋肉増強に使われる構成単位のアミノ酸も含まれています。

プロテインパウダーはシェイク、バー、カプセルなどいろんなタイプがあって、最も人気のある筋肉増強サプリメントの1つです。
プロテインパウダーは、ドラッグストア、スポーツ用品店やオンラインでも購入できます。筋肉の成長を促進し、代謝を助け（体重減少にも効果あり）、エネルギーを高めて身体を最高の状態にもっていくものとして売られています。

プロテインは、トレーニングの前後またはトレーニング中のタイミングで使用することで、パフォーマンスを向上させ、体力の回復を助けてくれます。さらに、食事に加えてタンパク質を増やしたり、高タンパクのおやつとして飲むこともできます。
プロテインのシェイクは便利ですが、食事の代わりとして使用するのには適していないです。バランスの取れた食事のためのビタミンや栄養素がすべては含まれていないからです。

また、長期間に渡ってタンパク質を過剰に摂取すると、骨粗しょう症の危険性が増し、腎臓の病気を悪化する可能性があるという研究結果もあります。目安として、成人に推奨されている一日のタンパク質の摂取量（男性は55.5g、女性は45g）の2倍を上回らないように気をつけてみてください。
タンパク質が豊富な食べものは次のとおりです。

・牛肉、豚肉、鶏肉、ラム肉
・卵
・乳、ヨーグルト、チーズなどの乳製品
・豆
・豆腐

プロテインを服用しているジム通いの方へのアドバイス

食事のタンパク質含量を高めるためには、食事にちょっとした変更を加えてみてください（朝食には、シリアルやミルクではなく、朝にギリシャヨーグルトを食べるなど）。その上で、足りない分を良質なタンパク質のサプリメントで補うようにしましょう。

そして、サプリメントを使うときは、ラベルを注意深く読んで用量を守ってください。現在の研究では、安全性が確認できていないため、必要以上に摂取しないようにしましょう。それでも不安な場合は、主治医に相談してください。
また、子供がプロテインを使うことについては、まだあまり長期的な影響に関して研究が出揃っていないので、おすすめできません。

スポーツサプリメントの落とし穴

スポーツサプリメントの摂取は、目標を達成するために最も手っ取り早い方法であると多くの人が誤解しているかもしれませんね。サプリメントは、理想の体型をかなえるための魔法の粉であると思ってしまいがちなのですが、実際のところは、理想の体型の実現に向けた絶え間ない努力に勝るものはありません。

筋肉は数週間や数ヶ月ではつきません。何年もかけて厳しいトレーニングを行い、バランスの取れた食生活を送ってつけるべきものですね。
また、サプリメントの副作用が心配だったり、実際に起こってしまった場合は必ず医師に相談してください。

サプリメントはからだに影響はある？

市販のサプリメントが人体に影響を及ぼすこともあります。たとえば、サプリメントとほかの薬を同時に服用してしまうと、薬の効き目を悪くしてしまう恐れがあります。

服用する上での注意事項をよく読み、分からないことがあれば薬剤師に確認するようにしましょう。

体重減少効果のあるジニトロフェノールによる死

ジニトロフェノール（DNP)は、主に海外のオンライン通販などで違法に販売されています。DNPは、食用として認可されていない工業化学物質です。極めて有毒で、深刻な副作用をもたらしますし、死亡例も報告されています。
DNPは、型の変化と減量において非常に即効性があるという理由でボディービルダーの間では比較的人気があるそうです。しかし、DNPが危険な理由は、代謝を速めすぎてしまうことにあります。以下のような危険な副作用を引き起こす可能性があるので注意しましょう。

・情動不安
・皮膚の赤み
・皮膚の黄変
・頭痛
・異常に速い鼓動
・速すぎる呼吸
・めまい
・大量の汗
・喉が非常に渇く（脱水）
・吐き気
・熱
・嘔吐

DNPを長く使用すると、白内障や皮膚剥離の原因となったり、心臓や神経系に損傷をあたえてしまう恐れもあります。また、動物実験によって、DNPは癌の原因や出生異常の増加にもつながることがわかってきました。もし、過去にDNPを服用してしまったという方は、すぐに医師に相談してください。

購入時には注意が必要！

スポーツサプリメントは、店頭やオンラインで販売されていて、需要も拡大しています。脂肪燃焼効果や、痩せる効果があるとうたっているサプリメントの中には摂取するとまれに死亡することがあるためとても注意が必要です。

購入時には安全性を確認し、使っている薬などがあれば飲み合わせなども確認し、用法・容量を守って使ってくださいね。