体重管理のポイントは代謝の維持!~健康な代謝を維持するために~
2017/7/21
ダイエットのための体重管理でも、健康のための体重管理でも、適度な体重を維持するためには代謝の維持・向上がとても大切です。
この記事では代謝に影響を与える要因をご紹介していきます。
健康的な体重を知ろう!
体重を管理するときには目安となる基準が必要です。そこでまずは、BMI値を測り自分自身の体重が健康な範囲内にあるのかを知りましょう。
BMI値の測り方
BMI値は肥満度を示す指標として、国際的に用いられている体格指数のことです。BMI値は
[体重(kg)]÷[身長(m)×身長(m)]=BMI値
でもとめられます。日本肥満学会の定めた基準では18.5未満が「低体重(やせ)」、18.5以上25未満が「普通体重」、25以上が「肥満」で、肥満はその度合いによってさらに「肥満1」から「肥満4」に分類されます。
体重管理に影響を与える3つの要因
体重管理に代謝の維持・向上はとても大事です。ここでは代謝に影響を与える要因についてご紹介していきます。
代謝はなぜ大事?
BMI値から自分の体重の状態を知ったら、その体重をしっかり管理しましょう。体重の管理には代謝の維持・向上が欠かせません。なぜなら、一日の消費カロリーの60%から75%が代謝の働きによるものだからです。そのためたとえ同じ量の食事をしていても、代謝が高い人は低い人よりもよりカロリーを多く消費するのです。
ですが、代謝の高さは個人差があるので上げようと思っても簡単には上がりません。しかし、代謝の低下は代謝の向上よりも簡単に起きてしまいます。そのため、次にご紹介する代謝に影響を与える影響を知って気をつけていきましょう。
睡眠不足
睡眠不足は体全体の健康にとって良くありませんが、代謝にも悪い影響を与えているのです。最近ペンシルバニア大学が行った睡眠時間と代謝に関する実験では、睡眠時間が短い人達は日中の活動時間が多くても、一日の代謝が約50~60キロカロリー低下したことが分かりました。
さらに研究では、睡眠時間が短い被験者は一日の食事量も増えたのでそのことも代謝に大きな影響を与えていることが分かりました。そのため、睡眠不足(とそれに伴う過食)は代謝を下げてしまう要因だと言えるのです。
タンパク質不足
タンパク質は肉や大豆などに含まれる主要栄養素の一つですが、タンパク質の摂取量は代謝の維持・向上に影響を与えています。体はタンパク質を消化して吸収しようとする際、脂肪や炭水化物よりも多くエネルギーを消費するそうです。そのため、タンパク質をしっかり摂取することが代謝の向上にもつながるのです。ただ注意しなければいけないのは、同時にタンパク質の摂取量を増やしたからといって、急激に代謝が改善するというわけではないということです。
ダイエット
ダイエットをして減量すれば、代謝が改善すると思う方もいるかもしれませんが、実際は体重を減らした分だけ、代謝も低下します。体は失った体重を取り戻すために激しく抵抗しますが、その抵抗の動き一つが代謝の低下です。
そのため、代謝を下げないために、ダイエットではゆっくりと体重を減らすことが大事なのです。そのため、急激に体重を減らすようなダイエットは、代謝も下がるため、減量した体重を維持することが難しいといえます。
おわりに:体重管理には代謝を下げない工夫が必要
一日の60~75%のカロリーが代謝の働きによって消費されていることを考えれば、体重管理のためには代謝の維持・向上の工夫が欠かせません。
特に、厳しい食事制限を行うダイエットは栄養が偏りがちになるうえ、急激に体重を減らすので代謝に与える影響は大きいでしょう。そのため、代謝のためにもダイエット中でも栄養バランスの整った食事をし、しっかりとした睡眠をとるようにしましょう。